通販サイトで商品を購入する際には、欲しい商品をお買い物カートに入れた後で「入力フォーム」にお届け先の住所や名前・電話番号等を記入します。
そこまでいうと、誰もが「ああ!あれか!」となるハズです。
実はこの入力フォームがネックとなって、購入するに至らないユーザーが多いといわれています。
そこで入力フォームに個人情報を入力しやすいようにして、売上アップを図ることを「入力フォームの最適化」といいます。
ここでは、そんな入力フォームの最適化についてご紹介します。
なぜ入力フォームの最適化が必要なの?
冒頭で、通販サイトによくある入力フォームについてご紹介しました。
しかもこの入力フォームで、住所や名前など個人情報を入力するのが面倒で商品購入に至らいないという方が多いのです。
しかもGoogle Analyticsと呼ばれるグーグル社が提供している無料アプリを使うと、WEBサイトへのアクセス数やサイト内の閲覧数・お買い物カートに入れた数・購入者数などが数字でハッキリと分析できるようになっています。
そうすると、お買い物カートをクリックして入力フォームまで訪れた方が100%としたら、最後の購入に至った方は20%しかいないというデーター報告があります。
つまりは80%の方が、入力フォームに住所や名前等を入力するのが面倒で購入を断念したということになります。
サイト運営者側の立場に立って考えると、こうしたデーター報告を伺う限りにおいて実に残念なことだと言わざるを得ません。
そうしたことからも、入力フォームの最適化はとても重要なことだと言えるのではないでしょうか。
ここではそんな入力フォームの最適化の必要性についてご紹介します。
入力フォームから購入に至らない理由
そこでどうして入力フォームまで至ったのに、購入に至らないのでしょうか?
それには入力フォームに入力する箇所があまりにも多いので、面倒臭い!ということで断念する方が多いからではないでしょうか。
確かにパソコンやスマホの扱い方が苦手な方は、WEBサイトを見るのはそう難しくありませんが文字入力となると実に厄介に違いありません。
事実、サイトの訪問者数は、Google Analyticsによるとお買い物カートをクリックした人の100倍にも及ぶといわれています。
また入力フォームには、会員登録をしてから住所等の入力を求められることがあります。
この会員登録の際に、メールアドレスの入力やパスワード設定等が必要です。
その上パスワード設定は、大文字と小文字を織り交ぜた英数字による入力が必要です。
そうなるとこのパスワード設定で、エラーが出てしまって先に進めないというケースもよくある話です。
このエラー表示については、パスワード設定だけでなくその他の入力においてもどこがエラーなのかが分からないこともよくあります。
そうなるとイライラを通り越して腹が立ってしまい、サイトを離脱してしまう大きな要因ともなり兼ねません。
あるいは自動車保険をインターネットで行う際には、入力フォームへは住所や名前等の入力だけではありません。
自動車のナンバーや初年度登録年月・走行距離・エンジンの型番・保険を掛ける内訳等も詳しく記載する必要があります。
そのため一度自動車保険に入ったら、こうした入力フォームへの記載が面倒なので前年度と同じ内容、もしくは自動車保険の会社を変えないという方も多いのではないでしょうか。
最も改善しやすい入力フォーム
入力フォームに多くの記載欄があると、それらを見ただけでソーッとしてしまいます。
そのため入力フォームの記載欄を少なくするだけでも、随分とストレスが軽減されます。
おまけに入力フォームの最適化は、WEBサイトの中で最も改善しやすいといえます。
何故なら、商品ページのデザインや構成・コンテンツ内容等の変更は、かなり大掛かりな変更なので早急にはできません。
それに対して携帯電話番号やFAX番号など、必須項目以外の部分を無くす程度で済みます。
あるいはメールアドレスを記載する欄についても、確認用を含めて2回記載しないといけないサイトがほとんどです。
もちろんメールアドレスの記載ミスを防止するために、こうした確認用のメールアドレス欄があるのは理解できます。
しかしながらそうしたクド過ぎるような記載事項で、せっかく訪れたユーザーを離脱させてしまっては元も子もありません。
従ってそれらを削除するだけで見た目がスッキリするので、文字入力が面倒という方の離脱率が随分と減少するに違いありません。
入力フォーム最適化の具体例
入力フォームに多くの記載事項があると、せっかく購入を検討しているユーザーを取り逃がしてしまいます。
そこで入力フォームを改善するには、すでに申し上げたような入力フォームそのものを修正する方法と専用のツールを使う方法とがあります。
そこでそうした2つの大きな改善方法についてご紹介します。
入力フォームの修正を行って最適化する方法
入力フォームの記載事項が多い例では、氏名欄には漢字入力欄とカナ入力欄という2通りの入力が必要です。
あるいはメールアドレスも上述したように確認用のメールアドレス欄を入れると、2回同じ内容を記載する必要があります。
さらには電話番号欄についても、携帯電話や昼間連絡が取れる欄など2箇所から3箇所入力しないといけないサイトもあります。
その他にも、会員用のパスワードを記載したりメルマガを受信するか否か等々、かなり多くの記載事項があります。
やはりそうした記載事項が多すぎると、入力する前もしくは入力の途中で嫌気がさしてサイトを離脱しやすくなるのは当然のことです。
あるいは入力フォームに全部記入したユーザーであっても、確認用ページに移行するようなサイトが多くあります。
その際に入力誤りに気付いたユーザーが、前のページに戻ろうとした際にすでに入力した内容までリセットされてしまうケースもあります。
さらには入力フォームに入力中や入力後に、原因不明のエラーが発生してユーザーが離脱するというケースもあります。
こうした問題点は、やはり入力フォームに記載すべき項目が多すぎることから発生することが考えられます。
そうしたことから購入を検討しているユーザーを取り逃さないためにも、記載事項を減らすという改善は早急にすべきです。
その代わり専用のツールで、それらの問題点を改善することもできます。
専用のツールを使って最適化する方法
すでに申し上げたように、少しの修正で入力フォームが最適化できるのであれば上述のアナログ式でもかまいません。
しかしながら専用のツールを使うと、さらに画期的な改善が可能です。
ちなみに専用のツールとは、EFOツールと呼ばれるものでEntry Form Optimization(入力フォームの最適化)の略語になります。
そこでEFOツールを簡単にご紹介します。
例えばf-tra EFO(エフトラ イーエフオー)やEFOcats(イーエフオーキャッツ)・GORILLA EFO(ゴリラ イーエフオー)・Gyro-n EFO(ジャイロン イーエフオー)・EFO CUBE(イーエフオー キューブ)など、実に数多くのEFOツールがあります。
またこうしたEFOツールは、サイトの離脱者を防止する効果があるだけでなく、データーを分析する機能も備わっています。
例えば離脱者を防止する機能としては、郵便番号を入力するだけで住所が自動入力されたり、フリガナが自動入力されたりする機能です。
あるいは入力フォームに記載誤りや不備があれば次の画面に進めない、さらには必須項目のカラーリング機能等もあります。
こうした機能は、アナログ式改善ではできない機能だといえます。
そしてもう一つの分析機能ですが、入力フォームのどこでユーザーが離脱したのか?あるいはどこでエラーが発生したのか?等を分析してくれるのです。
こうした機能は、サイトの課題解決には大いに役立つのではないでしょうか。
まとめ
今回ご紹介した入力フォームの最適化は、職種によって記載事項のボリュームが各々異なります。
例えば自動車保険になると、中々削除できない項目が多々あると思います。
しかしながらユーザーの入力時のストレスを軽減するということだけは念頭に入れながら、最適化を図る努力が必要なのではないでしょうか。
それによってサイトの離脱者を減らせるのですからね。