Web制作前に考えておく運用のことは

「Web制作前に考えておく運用のことは」のアイキャッチ画像

自社サービスや製品のアピール、企業の顔として、自社用のWebサイトを持つ会社は多いです。
経営者は、これから自社用にWebサイトを作ろうと考える方もいるでしょう。
漠然ととりあえずWebサイトを製作すると、サイトを活用できない、スムーズに運用できないという問題が発生します。
Web製作前には、何を目的にしてどのようにサイトを運用するか考えておくと、完成した自社のWebサイトをスムーズに運用できます。

なんのためにWebサイトを作るか考えよう!

Webサイトは、ただ漠然と製作しても、上手く活用できずに終わります。
製作の目的やWebの目標を決めてからサイトを作成すれば、スムーズにサイト運用を行えます。

どのような目的で製作するか考えよう

どのような目的でサイトを作るか、大まかに考えましょう。
例えば、売上アップのため、会社の知名度アップのために、自社製品アピールのため、社員採用のためなどです。
大まかに考えた後に、具体的に以下のポイントを考えます。

・誰に向けたサイトなのか : 取引先、既存の顧客、新規顧客など
・何を伝えたいのか : 事業内容、会社の強み、新サービス、お知らせ、自社製品など

・サイトにアクセスした人に何をして欲しいのか : 試作品依頼の問い合わせ、サービスの申込み、自社製品購入など


例えば通販サイトを作るなら、新規顧客に向けたサイトであり、何を伝えたいかは自社製品であり、何をして欲しいかは自社製品を購入して欲しいということになります。

Webサイトの目標を考えよう

どんな目的でWebを製作するか決めたら、今度は目標を考えます。

例えば以下のような目標です。
・1ヶ月に新規顧客を10人増やす
・月に5件の成約を目指す
・3ヶ月で10万アクセス以上を目指す

目標があれば、その目標に向けてWebを運用していけます。
目標は数値と期間を決めてください。
無理のない現実的に達成できる目標を設定することをおすすめしますが、Web運用開始後に目標に無理があれば修正しても構いません。
Webサイトにアクセスした人が、どのようなアクションをして欲しいかも考えます。
電話やメールで問い合わせして欲しいのか、資料請求して欲しいのか、購入して欲しいのかなどです。
目標を達成するためには、どのようなアクションをしてもらえばいいのか考えましょう。
例えば、成約を目指すならば資料請求や購入というアクションになり、Webサイトをアクセスした人がアクションを起こせるように、資料請求フォームや購入ページを作成しておきます。

ターゲットを決める

Webサイトを作るときには、アクセスしてもらう人の年齢層や性別などを絞り込みます。

つまりはどんな人に自社サイトを見て欲しいか考えます。

例えば高齢者向けサイトならば文字を大きめにして、女性向けサイトならおしゃれなデザインにします。
Webのデザインを決めるには、ターゲットが明確になっていれば決めやすいです。
ターゲットが決まっていれば、どのようなコンテンツのWebにすればいいか見えてきます。

とにかく沢山の人にWebを見て欲しいと情報を詰め込むと、わかりづらいサイトになってしまい、アクセスした人が興味を持ちにくいサイトになるのです。

Webサイトに表示できる情報量には限りがあるので、ターゲットを決めて、どんな情報をサイトに入れるか決めます。

Web製作前に、目標と目的、ターゲットを考えれば、どのようなサイトを作ればいいか見えてきます。

Web集客の方法を考えておこう!

Webサイトを製作しても、ほったらかしのままだと、ほとんどアクセスのないサイトになります。
アクセスがなければ、Webサイトからの購入や問い合わせは期待できません。
自社用のサイトを作って満足せず、その後の集客のことを考えましょう。 製作するまでも大変ですが、サイトを公開してからが本番です。

Web広告を活用する

Web集客を行うには、自社用サイトを宣伝しないとなりません。

もっとも一般的な集客方法は、Web広告です。

Google、Yahoo、SNSなどに出稿して、自社のサイトにアクセスを集めます。
もちろん広告を出せばお金がかかりますが、何もしないならばサイトへのアクセスは見込めません。
最近の広告は時間や地域、年齢などを絞って出稿できます。
そのために、ピンポイントにアクセスして欲しい人に向けて広告を出せます。

グーグルで上位表示してアクセスを集める

広告と同じぐらい、アクセスを集める方法として使われるのが検索エンジンであるグーグルです。
ターゲットとなるキーワードで上位表示されれば、アクセスを集められます。
例えば「東京 ラーメン」というキーワードで検索して、グーグルの1ページ目の上から1番目や2番目に表示されれば、多くのアクセスを見込めます。

グーグルからアクセスを集めるには、どのキーワードで検索した人がアクセスして欲しいか、キーワードの選定をしないとなりません。

そして選定したキーワードでグーグルを使って検索すると、自社用のWebサイトが上位表示されるようにしていきます。
上位表示されるようにする取り組みをSEOと言います。
黙っていても、希望のキーワードで上位表示はされないので、SEO対策を行い、上位表示されるよう取り組まないとなりません。

ブログを作って集客する

ブログを作って、自社用Webサイトにアクセスを集める方法があります。

サテライトサイトとしてブログを利用し、ブログから自社用Webサイトにリンクを張ります。
これにより、ブログへのアクセスが増えれば、自然と自社用Webサイトにもアクセスがあります。
ブログの内容は、何でも良いというわけではありません。
例えば、外壁塗装の会社なら、ブログは外壁塗装の塗料の種類や施工費用、塗装での注意点などを書いていくブログにします。
自社と関係があり、ブログを見た人にとって役に立つ内容にします。

ブログでアクセスした人の悩みや不安を解決し、最後に自社Webサイトに誘導するのです。

外壁塗装の種類や値段を知りたい人が、検索エンジンからブログにアクセスして、ブログから自社Webサイトにアクセスという流れです。

Webサイトの運用者を決めておく

Webサイトを製作したら、運用しないとなりません。
運用内容というと、主に以下の通りです。

・コンテンツの更新
・問い合わせ対応
・ドメインとサーバーの管理

サイトに情報を追加していき、不要な情報を削除するのがコンテンツの更新です。
新商品やサービスの追加、ブログ記事の追加、会社情報の更新などを行います。
サイトにアクセスして問い合わせした方への回答も、運用業務の1つです。
Webサイトにはドメインとサーバーを使うので、それらの管理も行います。
Googleやyahooに広告を載せるならば、広告管理も運用業務になります。
また、社内からサイトの改善提案や、このような内容を追加しておいてくれと要望があれば、それらにも応えます。

自社運用または代行会社での運用

Webサイトの運用は、自社で行うかまたはWeb制作会社などに代行で運用してもらうかのどちらかです。
自社で運用するときには、社内で誰がサイト運用者になるか決めます。
Web制作会社などに運用を代行してもらうこともできますが、その場合はお金がかかります。

自社Webサイトを製作し、社内にWebに詳しい人がいないなら、どこかの会社に運用を代行してもらった方が良いでしょう。
ただし運用代行だと、経営者や会社が思った通りに運用してくれないということもあります。
そのために、サイトの更新や修正は自社で運用者を決めて運用し、サイトのセキュリティやトラブルは、Web制作会社などに管理を任せる方法がおすすめです。

まとめ

Webサイトは、自社で制作することもWeb制作会社など依頼して作ることもできます。
サイトさえ完成すれば、後は黙っていてもアクセス数がどんどん増えるということはありません。
制作する前には、どんな目的で作るかの、集客はどのようにするか、運用者は誰にするかなどを考えてください。
Webサイト制作前には完成後のことを先に考えておくと、サイトが完成してからスムーズに運用を行えます。