WEBマーケティング業界では、最近SEOと並んでよく耳にするのがMEOです。このMEOとは、果たしてどういうものなのでしょうか？ひょっとして、SEOを間違って、MEOと呼んでいるだけなのかも？という疑いさえ持ってしまいます。確かに頭文字のSがMになっただけですからね。ここでは、そんな疑問についてお答えすると同時に、具体的な施策方法や費用などもご紹介いたします。

MEOについて

冒頭でもご紹介したように、SEOと並んでよく耳にするのがMEOです。このMEOというのは、実をいうとMap Engine Optimizationの頭文字をとった呼び方なのです。日本語にすると、「マップエンジンの最適化」という意味合いになります。そうなると、確かにSEO（Search Engine Optimization）という「検索エンジンの最適化」にもかなり似通っています。前置きはそのくらいにして、この「マップエンジンの最適化」とはどういうものなのかと申しますと、グーグルマップに登録されている店舗の検索順位を上昇させるという施策になります。ここでは、そんなMEOについてさらに詳しくご紹介いたします。

MEOとSEOの違い

冒頭のSEOの話に戻りますが、MEOとの違いについては、似ているのでキチンと頭の中で整理しておく必要があります。何せSEOは「検索エンジンの最適化」であり、一方のMEOは「マップエンジンの最適化」なのですからね。キチンと理解している方からすると、混同することすらあり得ないと思われるに違いありません。
そこで混同しやすい方のために、もう少し具体的にご紹介いたします。まずはSEOですが、ユーザーがグーグル検索をした際に、ご自分のお店や会社のウェブサイトをより上位に引き上げる施策のことをいいます。一方MEOは、グーグルビジネスプロフィール（グーグルマイビジネス）内の情報をより上位に引き上げるという施策になります。例えばどこかに食事に行きたいユーザーが、○○地域と○○業種と入力をして検索をかけると、行きたいと思っている地域のお店が何店舗かグーグルマップ上に表示されます。さらにグーグルマップの下には、お店の名前や住所等の情報も記されます。その際に、より上位に表示されるようにする施策をMEOといいます。
何せ1番目にお店が表示されるのと5番目に表示されるのとでは、ユーザーの目を引く度合いも違いますからね。やはり多くのユーザーが、1番目のお店のほうをチョイスしてしまうに違いありません。そういう意味では、SEOと同様にMEOの施策についても集客率が随分と違ってくるのではないでしょうか。

MEOのほうが効果が出やすい

実際にSEOとMEOとを同時にスタートした場合、どちらのほうが効果が出やすいと思います？例えばSEOであれば、グーグル検索エンジンが、自分のお店や会社のウェブサイトをより上位に選ぶように様々な施策が必要です。それには、ウェブサイトのコンテンツをより上質なものへとする必要があります。あるいはユーザーがウェブサイトを閲覧した際にも、文字だけでなく画像なども織り交ぜながら分かりやすく、途中で離脱しないようにすることも大切です。
もちろんそうなるとSEO施策が仮にうまくいったとしても、最低でも半年先とか1年先になるでしょうね。一方MEOのほうはというと、グーグル・マイビジネスに登録しているお店や会社の情報を最新の情報に更新したり、表記方法を統一したりといった改善が必要です。あるいは口コミレビューも影響するので、なるべくなら悪い口コミがないような努力も必要です。
とはいってもグーグルビジネスプロフィール（グーグルマイビジネス）に登録しているお店や会社の情報というのは、文字数自体がさほど多くはありません。口コミ情報もお店のメニューや接客度を改善することで次第に良くなるハズです。そういう意味では、SEOのように改善が半年先とか1年先になるということはあり得ません。せいぜい2週間とか1か月後にはMEO施策の効果が出てくるに違いありません。おまけにリスティング広告を出稿すると、広告のほうが優先されるので、必然的に上位表示されるようになります。その点もMEO施策をする上では、見落としてはいけません。

MEOの費用やメリット

MEO対策をすると、集客効果が見込めるということはご理解いただけたのではないでしょうか。そこでMEO対策の費用やメリットについて、まとめてみました。例えばMEO対策をすると、ユーザーが特定の地域というローカル検索をした際に、必ず上位に表示されるようになります。またローカル検索を行うユーザーというのは、その地域で食事やサービスを受けたいと思って調べているケースがほとんどです。
そういう意味では、MEO対策の効果が出てお店がより上位に表示されれば、集客効果も上昇するに違いありません。そして気になる費用の面ですが、グーグルビジネスプロフィール（グーグルマイビジネス）は無料で登録ができます。さらには、MEO対策のスキル自体もそれほど難易度が高いというワケではありません。もちろんそうなると、わざわざ専門の業者さんにお願いする必要もありません。
一方SEO対策の場合には、スキルが高くて難しい施策なので専門の業者さんにお願いするというケースが大半を占めています。あるいは、専門のスキルを持ったプロジェクトチームを作らないといけません。ですから費用の面でも、MEOのほうが明らかに安価な費用で施策を進めることができます。そして集客効果が見込める時期についても、すでにご紹介したようにMEOは2週間とか1か月後にはその効果が出始めます。
それに対してSEOのほうは、仮に成功したとしても半年先とか1年先でないとハッキリとした集客効果が分かりません。さらには、グーグルビジネスプロフィール（グーグルマイビジネス）には登録したものの、SEO施策ほどMEO施策に力を入れているお店や企業が少ないのも事実です。ですからSEO程、ライバルが少ないということになります。そうであれば、今すぐにでもMEO施策に力を入れれば、すぐに自分のお店や会社が上位表示されること間違いなしです。

MEOのデメリット

MEO施策は、地域や業種を限定してユーザーが検索をかけます。例えば渋谷のラーメン店に行きたいという時に、東京+ラーメン店で検索する人はまずいません。また仮に渋谷でなくて、東京都内でお店を上位表示させようとしてもライバルが多すぎて難しくなります。そうしたことからどうしてもエリアが限定されてしまいます。
その他にもMEOには、かなりハードルの高い問題があります。それは、口コミ情報が投稿できるという点です。すでにそのことについては申し上げましたが、悪い口コミが投稿されるというリスクがあるからです。もちろんそうなれば、例え渋谷というように限定された地域でも上位表示は難しくなります。

MEO対策の具体的な手順について

すでにMEOとは、どのような施策であるかは申し上げました。それではMEO対策をどのように進めたらよいのか？という点について、具体的な手順についてご紹介します。

グーグルビジネスプロフィールを使ったMEO対策の手順

MEO対策を具体的に進めるには、まずはグーグルビジネスプロフィールに、ご自分のお店や会社のアカウント登録をします。登録が完了したら、お店や会社の情報を詳しく記載します。そうすることで、グーグルからの評価が上がるからです。もちろんそれだけでは情報不足です。さらにグーグルからのスコアやユーザーからの口コミなども、グーグルの評価に大きく影響します。要するにグーグルのアルゴリズムが、ランキングを決定する際の参考にするのです。
さらにもう一つ、ローカル検索で上位表示させるためのポイントがあります。それにはグーグルがいうところの「視認性の高さ」を盛り込むことです。この「視認性の高さ」とは、お店や会社の事業が、どれだけ広く知られているか？ということを意味します。ですのでご自分のお店や会社の情報が、ウェブサイトはもちろんのこと、SNSやWEB広告など様々なWEBメディアと通して広く露出していなければいけません。
最後に、こうしたMEO対策を行った後の順位を定期的にチェックすることも忘れずに行いましょう。仮にMEO対策を行った後、順位チェックをして上昇していれば、その対策が正解だったということになります。そして逆に順位が下がっていれば、新たな施策改善を行う必要があります。こうした順位チェックで、施策が成功したか失敗したか？の確認ができるのです。ちなみに「順位チェックツール」というアプリもありますので、ネットで調べてぜひとも導入して下さい。

まとめ

MEO施策について、ご紹介しました。今回ご紹介したようにMEO施策は、SEO施策と違って導入するための費用や手間暇がかかりません。おまけに集客効果が出るのにも、さほど日数がかかりません。そういう意味では、早速試しながら集客に役立てて下さい。