WEBサイトを運営する上で、必ず行わないといけないものに「アクセス解析」があります。
このアクセス解析を行ってくれる高機能ツールとしてよく利用されているのが、グーグルアナリティクスです。
おまけにグーグルアナリティクスは、グーグルが無料で提供しているWEBアクセス解析ツールというのも大きな魅力の一つです。
その上、国内の上場企業の約8割に相当する企業が、アクセス解析を行うツールとして利用しています。
ここでは、そんなアクセス解析の中でもとくに重要なグーグルアナリティクスを使ったアトリビューション分析についてご紹介します。
グーグルアナリティクスを使ったアクセス解析とは?
グーグルアナリティクスを使ったアトリビューション分析をご紹介する前に、まずはグーグルアナリティクスでできるWEBサイトのアクセス解析の具体的な内容についてご紹介してみたいと思います。
グーグルアナリストでできるアクセス解析の具体例
グーグルアナリティクスという無料ツールを使うと、以下のようなアクセス解析を行うことができます。
- 何人のユーザーがWEBサイトにアクセスをしたか(訪問者数)、さらにはページごとのアクセス数
- 何人のユーザーがコンバージョンしたか?
- WEBサイトにアクセスしたユーザーは、どの経路からアクセスをしたのか(流入元)?
- WEBサイトにアクセスをした後、サイト内のどのページを閲覧しているのか?といったサイト内での行動。
グーグルアナリティクスの5つのメニュー機能
グーグルアナリティクス画面の左側にある機能メニューボタンは、全部で5つあります。
1つ目の「リアルタイム」では、WEBサイトに今何人のユーザーがアクセスをしているかというサイト訪問者数が分かります。
あるいはWEBサイトにアクセスする前の外部サイトやSNSといった流入元も分かるようになっています。
2つ目の「オーディエンス」では、サイトにアクセスしたユーザー数や閲覧ページ数などが分かります。
3つ目の「集落」では、サイト内に訪れたユーザーの流入元、例えば検索サイトやWEB広告からなどを細かく分析することができます。
4つ目の「行動」では、WEBサイトにアクセスした後のユーザーの行動を具体的に分析することができます。
例えば、サイト内のどのページがよく見られているのか、あるいはトップページからどのページへと変換が多いのかなど、具体的なサイト内でのユーザーの行動が把握できます。
5つ目の「コンバージョン」では、商品やサービスの購入・資料請求・会員登録など、企業が事前に設定している目標ともいえるコンバージョン数やその割合を把握することができます。
グーグルアナリティクスで行えるアトリビューション分析について
グーグルアナリティクスでアクセス解析を行う上で、押さえておきたい指標についてはすでにご紹介したとおりです。
これでグーグルアナリティクスの大まかな具体的な機能については、把握できたのではないでしょうか。
さらに今回申し上げたいのは、WEBサイトのアクセス解析の中でも最終目的ともいえるコンバージョンに繋がった要因を分析する点についてです。
何故ならそれを調べることで、どこに予算を投入してよいのかが分かるからです。
そこでご紹介したいのが、タイトルにもなっているグーグルアナリティクスで行える機能「アトリビューション分析」についてです。
グーグルアナリティクスのアトリビューション分析とは?
グーグルアナリティクスで行える機能の一つアトリビューション分析についてですが、事前に企業が設定したコンバージョンに至るまでに、その直前に閲覧したページだけを評価せずにそれまでに閲覧したページなども分析するという機能になります。
それではどうして、コンバージョンに至った直前にユーザーが閲覧したページ以外の行動を分析する必要があるのでしょうか?
それは、直前のページだけがコンバージョンに貢献したワケではないからです。
要するにユーザーがどこで商品を知って、どんな関連するページを訪れて、最終的にどこのページを見てコンバージョンに至ったのか?といったコンバージョンに至るまでの細かい分析をすることができる、それがアトリビューション分析の大きな特徴だといえます。
そのためアトリビューション分析をスイスイと手軽に行えるようになれば、ユーザーがコンバージョンに至るまでの一連の流れが分かるようになります。
そうすればそれを通して、コンバージョンに貢献している箇所やページが何なのか?ということが把握できるようになります。
さらにはそれを通して、WEBサイトを運営する際にサイト作りのポイントを押さえることも可能となるに違いありません。
アトリビューション分析の具体例
グーグルアナリティクスを使ったアトリビューション分析の具体例ついてご紹介します。
まずはすでにご紹介したグーグルアナリティクスの5つ目のメニューでもある「コンバージョン」をクリックします。
その後、マルチチャンネル➡モデル比較ツールと順にクリックしていきます。
さらにモデル比較ツールの画面上では、上段には「コンバージョン」と「タイプ」そして「ルックバックウィンドウ」というメニューボタンがあります。
これら3つのメニューボタンでは、それぞれ調べたい箇所を選択します。
次のモデルの選択ボタンでは、「終点」や「線形」など全部で7つの調べたいモデルボタンがあります。
それらのボタンで、コンバージョンに至る直前のページや初めてユーザーが閲覧したページなど分析したい箇所を選択することができます。
また複数のモデルのボタンを選択することで、それらを比較しながら分析することもできます。
ちなみに「終点」を選択すると、コンバージョンに至った最終地点で貢献度が何パーセントであったのかが分かります。
あるいは、コンバージョン数も分かるようになっています。
一方「AdWords広告のラストクリック」というモデルボタンを選択すると、AdWords広告をクリック後にサイトに流入をしてコンバージョンに至ったといった、その貢献度のコンバージョン数と割合が表示されるようになっています。
とりわけ予算枠を100%割り当てた際に、何パーセントの貢献度があるのかが分かるのでどこに予算枠を設けるのかという今後の指標にもなるのではないでしょうか。
最後下の段では、モデルごとにユーザーがどこからコンバージョンに至ったかが分かるようになっています。
アトリビューション分析を行うことの重要性
アトリビューション分析とは何なのか?あるいは具体的な方法については、すでにご紹介したとおりです。
それではアトリビューション分析を行わないとどうなるのか?という点について最後にご紹介したいと思います。
このアトリビューション分析をもし行わないでいると、コンバージョンに至った要因やその割合が把握できないからに尽きると思います。
やはりそうしたコンバージョンに至った要因が何であったのか?が分からないと、今後サイト更新やサイト運営をする上で予算の配分を誤ってしまう恐れがあります。
もちろんそうなると、マーケティング戦略そのものが誤った方向、あるいは失敗に終わってしまう可能性すらあります。
従ってWEBサイトを運営する上においては、アクセス解析の中でもとくに重要なのがアトリビューション分析であるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
まとめ
上場企業の8割に相当する企業が使っているといわれるアクセス解析ツールのグーグルアナリティクスについてご紹介しました。
またアクセス解析の中でもとくに重要なアトリビューション分析についても、グーグルアナリティクスで行えるのでオススメします。
やはりアトリビューション分析をすることの意義というかメリットは、それをしない時に発生する問題点を考慮すれば、その価値や重要性もハッキリするのではないでしょうか。