EFOの重要性と入力フォーム改善

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「EFOの重要性と入力フォーム改善」について、ご紹介します。そこでまずはEFOについてですが、「Entry Form Optimization」の頭文字を取った省略語になります。日本語にすると、「エントリーフォームの最適化」という意味合いになります。このエントリーフォームとは、通販サイトなどで住所や名前などの個人情報を入力する入力フォームのことをいいます。ですので、この入力フォームを改善することの重要性についてのご紹介ということになります。

どうしてEFO が重要なの?

EFOについては、冒頭でご説明したとおりです。それではどうしてこのEFO、つまりは入力フォームが重要なのか?ということです。ここではこの入力フォームの重要性について詳しくご紹介いたします。

入力フォームまで到達したユーザーについて

EFOの重要性について論じるには、この入力フォームのページまで到達したユーザーとはどういう人なのかを考える必要があります。
といいますのは、通常検索サイト等から各企業のホームページにたどり着いたもののすぐに他のサイトに移動してしまうユーザーが多いからです。
ですので入力フォームまで到達したユーザーというのは、明らかにその企業の商品やサービスに興味を持ち購入しようと思ったユーザーに他なりません。

入力フォームに到達したものの離脱するユーザーについて

すでにご紹介したように、入力フォームのページまで到達したユーザーというのは、あきらかにその企業の商品やサービスに興味を持っています。
ところが実際には、入力フォームに住所等の個人情報を入力している最中に、そのサイトを離脱してしまうユーザーが多いのも事実です。
ちなみにこれを読んでいる方の中にも、入力フォームに個人情報を入力している最中に、そのサイトを離脱したという方はいらっしゃるのではないでしょうか?
ある調べによると、入力フォームに個人情報を入力している最中に、そのサイトを離脱してしまったという方は7割にも及ぶと言われています。
ということは、全体の3割の人しか購入(コンバージョン)に至っていないということになります。
こうした数値は、人ごとのように思っているとさほど驚くことはないかもしれません。
ところがその当事者ということになれば、それこそ7割の人が購入を断念しているのだから「もったいない」話です。
もっと現実的な話を例に挙げると、八百屋で野菜を売っていると仮定した場合に、10人が財布をカバンから取り出したものの7人が「やっぱり今日は止めとこう」と言って帰ってしまうお客さんと同じような話です。
もしそうした購入を断念した7人のお客さんが、野菜を購入していたらお店への収入も大きく違ってくるでしょうね。

どうして入力フォームの途中で離脱してしまうの?

それでは、どうして入力フォームを途中で離脱してしまうユーザーが多いのでしょうか?
これについては、アレコレと今考えなくてもWEBマーケティング業界ではすでに答えが出ています。
どんな答えかと申しますと、それは入力時のストレスがあまりにも多いからです。
それではどんなストレスなのか?ですが、入力する項目があまりにも多いから途中で面倒臭いと思うユーザーが多いのです。
例えば入力する項目を挙げれば、お届け先の郵便番号や住所、並びにそのフリガナなどを入力する必要があります。
もちろんその他にも、申し込みする人の名前やフリガナも当然入力する必要があります。
あるいは申し込み者に商品を届けるのか、贈答用に全く別の方のお宅に届ける商品なのかということも記載する必要があるでしょうね。
さらにはディスプレイが大きなパソコンであれば、入力する文字が見にくいというストレスはないかもしれません。
ところがノートパソコンやスマホともなると、入力する文字が見にくくなるので入力しずらいとか、入力する文字数が多いといったストレスがかかります。
こうした諸々の内容が障壁となって、7割相当のユーザーが購入を断念してしまうのです。

入力フォームを改善するには?

入力フォームに住所等を入力している最中に、そのサイトを離脱してしまうユーザーが多いという事実は御納得いただけたのではないでしょうか。
そうした事実は、八百屋の主人の例えでご紹介したように実に「もったいない」話です。
その上通販サイトの商品やサービスというのは、トマトやニンジン程度の値段ではありません。
1万円とか5万円もするような商品やサービスであれば、7割から5割や4割に減らすだけでも大きな収益を見込むことができます。
ここではそうした入力フォームをどうしたら改善できるか?という点についてご紹介します。

真っ先に改善すべき入力項目

通販サイトでは、入力フォームのページまで到達しないユーザーも多いに違いありません。
その点については、商品やサービスに興味を持ってもらうといったリード文に関しての課題があります。
ここではその点は別課題として、入力フォームのページで7割のユーザーがサイトを離脱してしまうという問題に焦点を絞って考えてみたいと思います。
そこでそうした7割のユーザーがサイトを離脱しないようにするには、入力フォームに住所等の個人情報を入力している最中にストレスを感じないようにしてあげることが真っ先に改善すべき課題といえます。
確かに通販サイトを運営する企業側としては、できるだけユーザーのニーズを引き出してそれに応える必要があります。
ですからせっかく自社サイトに訪れてくれたユーザーということもあって、聞きたいことは山ほどあるに違いありません。
ところがそうした知りたい情報をアンケート方式でアレコレと質問攻めをしようものならば、ユーザーにとってはそれだけでかなりのストレスとなるでしょうね。
そういう意味では、必要最小限にとどめておく必要があります。
もちろんその他にも、ユーザーの住所等を入力する際においても、郵便番号だけを入力すれば住所が勝手に入力されてしまうといったシステムを導入するということも大きな改善点だといえます。
事実、そうした通販サイトは近頃ではかなり多くなってきています。
そうすることで、ユーザーが個人情報を入力する際のストレスもかなり軽減されるに違いありません。
あるいは文字を入力する際の「入力枠」を大きくするということもストレス軽減に大きく影響されるでしょうね。
これはノートパソコンやスマホを利用するユーザーに向けた対策に繋がります。

入力のやり直し対策

入力フォームのページには、入力した内容を確定するボタンと変更可能なページに戻るというボタンがあります。
それらのボタンの中で確定ボタンは問題ありませんが、変更ボタンを押した途端に入力した内容が全部消えてしまうといった通販サイトがたまにあります。
そうした場面に出くわした際には、かなりのストレスがかかるに違いありません。
それこそ腹が立って、購入を断念してしまうというユーザーも多いでしょうね。
ですのでそうした入力のやり直しといった問題は、絶対に無くすべきです。
最近ではそうした対策のためか?間違った入力をするとすぐに赤いエラー文字が出てくることがあります。
しかしながらそうしたエラー対策も時には、アダとなってしまうこともあります。
とくに多いのが、会員登録をする際に「すでに使われているアドレス」といったエラーメッセージが出てきたり、セキュリティーの関係で「パスワードの変更」を強いるようなサイトです。
こうしたサイトに出くわすと、せっかく商品を購入しようと思っているのに反感を覚えることがあります。
反感を覚えるどころか、あまりにも腹が立つのでサイトを移動してしまうことすらあります。
こうした問題も、7割の離脱者を減らすという意味ではとても大切なことです。

まとめ

今回ご紹介したように、入力フォームというのはとても重要なページです。
多くのユーザーは、商品やサービスに興味がないとすぐに他のサイトに移動してしまいます。
そんな中、入力フォームのページまでたどり着いていただけたということ自体が、その企業にとってはとても有難いことなのです。
ですから、そうした貴重なユーザーを購入へと導くためにもEFOの重要性を改めて認識していただけたのではないでしょうか。