グーグルでお店などを検索した際に、右側に写真や地図・住所・電話番号などが表示されます。それをナレッジグラフといいます。これは、グーグルを利用するユーザーが利用しやすいように!というグーグルの思いやりに他なりません。確かに調べものをしたい際に、写真や地図まで掲載されると、左側の文章を読んだりクリックしてウェブサイトにアクセスしなくても大まかな情報がすぐに分かります。ここでは、そんなナレッジグラフについてご紹介します。
ナレッジグラフのメリット・デメリット
すでにご紹介したようにグーグルでお店や施設など固有名詞的なキーワードを検索した際に、右側に画像や地図・住所などが表示されるという仕組みになっています。そうした画像や地図を含めた情報をナレッジグラフといいます。また、ナレッジパネルとかナレッジカードと言われることもあります。ちなみにこのナレッジグラフは、2012年にグーグルが取り入れた仕組みになります。ここではさらに、ナレッジグラフのメリットやデメリットについてご紹介します。
ナレッジグラフのメリット
お店や会社などの情報がナレッジグラフで表示されるようになれば、左側のタイトルをクリックしてウェブサイトにアクセスしてくれないのでは?とサイト運営者から心配の声が上がるほどです。そのくらいに、親切な仕組みになっています。しかしながら逆にこのナレッジグラフを利用すれば、ユーザーが知りたいと思う情報を予めナレッジグラフに表示させることもできます。その詳しい利用方法については、後程ご紹介します。
またナレッジグラフのメリットとして、ナレッジパネルを見てアクションを起こしたユーザーの行動や属性も把握することができます。そういう意味では、ユーザーが知りたい情報を目立たせるということだけではないのも、サイト運営者にとっては有難いことですね。さらには、ユーザーの口コミ情報も掲載されるようになっています。ですから良い口コミならまだしも、悪い口コミも掲載されてしまうのでその点は注意が必要です。その上ユーザーが投稿した口コミに対して、返信もできるようになっています。
ナレッジグラフのデメリット
すでにメリットのところでご紹介したように、ナレッジグラフにはお店や会社などの口コミ情報が掲載されるようになっています。従って、悪い口コミは集客の妨げにもなるのでデメリットだといえます。おまけにその悪い口コミを、サイト運営者側で削除することができません。その代わり、悪い点をユーザーから率直な意見として投稿してもらえるので、改善する箇所が見つかるのでそれをバネにして良い方向に改善する機会ができるかもしれませんね。
また予め任意の写真をナレッジグラフに掲載できるものの、写真の掲載順位などはサイト運営者側から指定することはできません。そのあたりは、グーグルにお任せする形になってしまいます。一見そんなことどうでもよいと思う人もいらっしゃるかもしれませんが、1枚目の画像は店舗の入口部分で、2枚目の画像は店内の画像を!といった具合にお店側のこだわりがあるケースもあるからです。
その他にも、ナレッジグラフの掲載には制限があります。とりわけ競合他社の多い業種や地域などの場合には、掲載されないことも想定しておく必要があります。それからナレッジグラフを見ただけである程度の情報が分かるので、左側のタイトルをクリックしてウェブサイトまでわざわざたどり着くユーザーが減るのでは?という怪訝を持つ方もいらっしゃるかと思います。この問題は、冒頭の部分でもご紹介したとおりです。しかしながらお店や企業側でも、わざわざウェブサイトまで流入しなくても、ナレッジグラフである程度の情報を知ってもらえばそれで十分という意見もあります。もちろんそうなると、ユーザー側にとってのメリットでお店や企業側にはデメリットなのかと思いきや、実は双方にとってメリットがあるということになります。
ナレッジグラフとよく似た機能
今回ご紹介しているナレッジグラフとよく似た機能があります。それは、リッチスニペットです。このリッチスニペットの場合、ナレッジグラフとよく似た機能であるのは確かなのですが、大きな場所を割いて画像や地図・住所・電話番号などが表示されるというワケではありません。リッチスニペットは、表示される場所が極めて小さいのです。しかしながらわざわざウェブサイトを閲覧しなくても、リッチスニペットの情報でもある程度の情報は十分知ることができます。
そしてこのリッチスニペットとよく似た機能に、強調スニペットという機能もあります。これはユーザーが知りたい情報を検索した際に、「○○とは・・・」という具合に結論だけ強調して教えてくれるという機能です。おまけに検索ページの1番上のトップ欄に表示されるので、強調スニペットさえ見れば知りたい答えが分かるという仕組みになっています。その代わり、画像や地図までは表示されません。
ナレッジグラフの導入方法
ナレッジグラフのメリットやデメリット等をご紹介しましたが、それではサイト運営者が、お店や企業の情報をナレッジグラフで紹介する方法についてご紹介します。この導入方法が分かれば、ご自分のウェブサイトにナレッジグラフをすぐに導入できるようになります。
グーグル・マイビジネスに登録
ご自分のお店や会社をナレッジグラフで表示させると、画像や地図などで紹介してもらえるので大々的な宣伝になります。そういう意味では、広告費を支払わなくても無料で広告を掲載しているのと同じ効果が期待できるのではないでしょうか。それでは、ナレッジグラフの導入方法についてご紹介します。それには、グーグル・マイビジネスに登録をする必要があります。
そしてグーグル・マイビジネスに登録した情報と連動して、ナレッジグラフの表示が行われるようになっています。またお店や会社の情報の一部が変更された場合においても、グーグル・マイビジネス上で修正することもできます。ちなみにグーグル・マイビジネスに登録しなくても、ナレッジグラフにお店や会社の情報が掲載されるというケースもあります。
しかしながらその場合、あくまでもインターネット上にある情報をもとに自動生成されたナレッジグラフです。さらには、自動生成されたナレッジグラフの場合には、住所の番地が違っているとか電話番号が違っているなど情報に誤りがあるケースが多いのです。その他にもグーグル・マイビジネスには、お店の新着情報や期間限定のキャンペーンなどを投稿する機能も付いてます。そういう意味では、大いにお店の宣伝に利用できるのではないでしょうか。
ナレッジグラフを導入する際のポイント
すでにご紹介したようにナレッジグラフは、無料でお店や会社の情報を宣伝してくれる無料WEB広告の役割をしてくれます。とりわけお店の外観や店内の写真をグーグル・マイビジネスに登録しておくと、自動的にナレッジグラフに表示されるようになっています。この画像がナレッジグラフに表示されると、ウェブサイトへの訪問件数が35%程アップするとも言われています。何しろお店や会社の写真が検索サイトに掲載されると、ユーザー側の見た目も随分とよくなるのではないでしょうか。
さらにグーグル・マイビジネスでは、ナレッジグラフを見たユーザーの情報を「インサイト」というメニューから確認することもできます。どんなユーザー情報なのかと申しますと、ユーザーがクリックした回数や掲載している写真の閲覧数などユーザーが何を知りたいと思っているのか?といったユーザーの心理情報まで把握することができるのです。そうなると、集客改善にも繋がることなのでお店や会社にとっては有難い限りです。
まとめ
ナレッジグラフのメリットやデメリット、導入方法などについてご紹介しました。その上ナレッジグラフの情報をより詳しくしたり充実させることで、ウェブサイトへの集客効果が高まります。あるいはウェブサイトを充実させると、ナレッジグラフが表示されやすくなるという効果もあります。そうしたことからもお店や会社のウェブサイトを運営している方は、ぜひともナレッジグラフの活用をオススメします。