CMSって何?

「CMSって何?」のアイキャッチ画像

Webマーケティングを行う際に、様々な手法がありますがその中でも大きな役割を果たすのがWebサイトです。Webサイトを持っていることでブランディングを行うことができ、集客を行うこともできます。

Webサイト構築の際に必ず議論になるのがCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。CMSを用いてサイトを制作するか、それとも用いずに制作するか、また、どのCMSを使用するかなどが検討対象となります。

今回はCMSとは何か、CMSを使用するメリット・デメリットを紹介していきます。是非参考にしてみて下さい。

CMSとは

CMSとは、Contents Management Systemの頭文字を取ったもので略称です。日本語ではコンテンツ・マネジメント・システムと表記され、「シー・エム・エス」と呼ばれています。CMSは、Webサイトを作成するためのシステムで、Webの専門的な知識がなくても簡易に作成することができる点が、人気がある理由の一つになっています。

世界中で支持されている「Wordpress」がCMSの代表的な例です。

CMSのメリット5選

CMSはWebサイトを制作するためのシステムであることがわかりましたが、どのようなメリットがあり人気を集めているのでしょうか。CMSのメリット「専門的知識が不要」「レスポンシブ対応が容易」「SEOに強い」「更新が簡単」「サイトに統一感が出る」の5つをそれぞれ見ていきましょう。

Web専門知識が不要

まず一つ目のメリットが「Webの専門的知識が不要」です。Webサイトを作成するとなると「プログラミング」「Webデザイン」など、専門的な知識が必要だとイメージされる方が多いとお思います。しかしCMSではそれらの知識は基本的な操作をする上で全く必要がありません。HTML, CSSなど通常Webサイトを作成する際に必要になるプログラミング言語を学習しなくてよいため、長い間世界中で支持され続けています。

レスポンシブ対応が容易

二つ目のメリットが「レスポンシブ対応が容易」です。レスポンシブ対応とは、サイトを様々なデバイス、例えばパソコン上で見たとき、スマホ上で見たとき、タブレット上で見たときにレイアウトが崩れないようにそれぞれのデバイスに合わせてサイトを作成することです。

以前であればスマホもタブレットも存在していませんでした。そのため、パソコン上で見られる点にだけ注力をしていれば問題ありませんでした。しかし今日では、様々なサイズのデバイスがあり、またサイトがパソコン上でよりもスマホ上で見られることが増えてきたため、その点を考慮して作成しなければいけなくなりました。

しかし、CMSではテンプレートが豊富に用意されており、それに合わせて作成をすることで自動的にレスポンシブ対応を行ってくれます。

SEOに強い

三つ目のメリットが「SEOに強い」です。SEOとは検索エンジンにおいて、あなたのサイトを上位に表示させ、ユーザーをコンバージョン・購買に至らせるためのWeb上の集客ツールの一つです。

CMSではSEO対策をしっかりと行って、検索エンジンに好まれるように構成されていることがほとんどです。そのため、CMSでサイトを作成することによって、結果的にSEO対策も同時に行うことができ、検索上位に表示されやすくなるということができます。

更新が簡単

四つ目のメリットが「更新が簡単」です。上記でも少し触れましたがCMSを使うにあったってWeb専門知識は必要ありません。そのため社内にプログラミング言語を扱える人がいなくても、問題なく更新を行うことができます。

また、複数人でサイトを管理することも容易に行うことができます。そのため、部署ごとにサイトを更新することや、外部と分担して管理をすることもでき、サイト更新一つとっても様々なことが行えるようになります。

サイトに統一感が出る

五つ目のメリットが「サイトに統一感が出る」です。CMSのテンプレートを使用することで、サイト全体のページに統一感を持たせることができます。統一感を持たせることはサイト制作時に大事になるポイントで、ユーザーの体験価値を高めてくれるのです。ユーザーが使いやすいサイトはSEOでも好まれる傾向があります。ユーザーに寄り添ったサイトを作成することが大事です。

CMSのデメリット

ここまでで、CMSでサイトを制作するメリットを説明してきましたが、デメリットも存在します。デメリットを理解せずにサイトを作成してしまうと、作成後に問題に直面してしまうこともあります。

しっかりとデメリットも考慮した上でCMSを使用してサイトを作成するようにしましょう。

知識がなければありきたりなサイトになりやすい

一つ目のデメリットが「ありきたりなサイトになりやすい」です。メリットでCMSを使えば、Webの専門的知識がなくてもサイトを作成することができると紹介しました。一方で、知識がなければ、テンプレートに当てはめるだけのありきたりなサイトになってしまう傾向があります。

しかし、多くの人がテンプレートに当てはめるだけのサイトになる傾向があるため、少しプログラミング学習をするだけで、差別化を行うことができます。カスタマイズできるようになって、あなたの理想とするサイトを作成することができるのです。

セキュリティ面

二つ目のデメリットが「セキュリティ面」です。CMSでは全ての情報をインターネット上で管理をするため、どうしてもサーバー攻撃にあったりする可能性が高くなってしまいます。そのため、とても重要な情報を管理することがあれば、しっかりとプロに頼んでセキュリティ強化を行うようにしましょう。

随時バックアップが必要

三つ目のデメリットが「バックアップが必要」です。以前は、ローカル環境(パソコンの中)で作成したサイトをサーバーにアップしていたため、ローカルには必然的にデータが残っていました。

しかし、CMSでは直接インターネット上でサイトを作成するため、ローカルにデータは残らず、更新を行う度にバックアップを取らなければいけないのです。

CMSに向いている・向いていないサイト

CMSには向いているサイトと、向いていないサイトがあります。あなたが実際にCMSでサイトを制作する際には、必ずこの点を考えてから作り始めるようにしましょう。そうでなければ、CMSのメリットを受けることができずに、「完成はしたけど、全く効果を得ることができない」という状態に陥ってしまうこともあります。

向いているサイトの特徴は以下の3つのようなものがあります。

・Webサイトの更新頻度が高い
・ニュースなどのリアルタイムな情報を発信している
・複数人で管理・更新をしている

反対に、CMSに向いていないサイトの特徴にはこれらのようなものがあります。

・ページ数、更新頻度が少ない
・ユニーク(唯一無二)のサイトを作りたい
・高いレベルのセキュリティが必要

あなたがこれから制作しようとしているサイトが上記、向いていないサイトの特徴に当てはまる場合、もう一度考え直してみる必要があるでしょう。

まとめ

CMSとは、Webサイト制作のためのシステムです。CMSではWeb専門知識が不要なため世界中で支持されています。その他にも「レスポンシブ対応が容易」「SEOに強い」「更新が簡単」「サイトに統一感が出る」などのメリットがあります。

しかし、デメリットも存在し、CMSには向いていないサイトもあります。これらの点もしっかりと考慮して、制作をするようにしましょう。