WEBマーケティングを行う際には、既存のフレームワークを活用すると計画が立てやすくなります。
例えばマーケティング戦略をアバウトに申しますと、誰に!何を!どのように提供するか!といったターゲットを決めて、自社の商品やサービスを販売するための作戦をいいます。
それには、具体的な目標やゴールを明確にする必要があります。
そうした手助けをしてくれるのが、既存のフレームワークということになります。
ここではそんな既存のフレームワークの活用方法についてご紹介します。
自社の商品やサービスの分析を行うのに便利なフレームワーク
WEBマーケティングを行う際には、まずは自社の商品やサービスに対する外部環境分析が必要です。
もう少し具体的に申しますと、顧客と市場・競合他社などの外部環境に対する分析です。
もちろんそれと同時に、内部環境として自社の分析も必要です。
こうした外側と内側の分析に便利なフレームワークをご紹介します。
またその次のステップとして、ターゲットとなる顧客を決める必要があります。
このターゲットを決める際にも、既存のフレームワークを活用するとより綿密なターゲティングが可能となります。
外部環境に対する分析に便利な3C分析と呼ばれるフレームワーク
まずは3C分析というフレームワークについてですが、Customer(顧客や市場)・Competitor(競合)」・Company(自社)というそれぞれの頭文字を取って名付けられたフレームワークになります。
この3C分析のフレームワークを利用すると、事業の進行方向が見えるようになります。
とりわけWEBマーケティングの場合、様々な施策の中から最も効率的な方法を決めて、そこに広告費や様々な費用を投入しながら目標を達成する必要があります。
やはりそれには、顧客や市場・競合他社・自社との関係を明確にしながら分析をしていく必要があります。
もう少し具体的に申しますと、外部要因ともいえる市場や顧客のニーズの分析、それに対して競合他社がどのような対応を行っているのか?
さらにはそうした市場や顧客・競合他社に対して、自社の強みや弱みを分析すると同時に今後自社が成功するためにはどうしたらよいのか?といった様々な可能性を見つけていく必要もあります。
自社の強みや弱みの分析に便利なSWOT分析と呼ばれるフレームワーク
3C分析の次に自社の強みや弱み等の分析に便利なのは、SWOT(スウォット)分析と呼ばれるフレームワークです。
ちなみにこのSWOTは、Strengths(自社のもつ強み)・Weaknesses(自社のもつ弱み)・Opportunities(機会)・Threats(脅威)の頭文字を取った省略語になります。
とりわけWEBマーケティング戦略の場合、自社の商品やサービスの強みや弱みを客観的に分析しながら、キチンと把握しておく必要があります。
それと同時に、市場の状況や競合の動きなども分析したり把握しておく必要があります。
ちなみにOpportunities(機会)については、自社の商品やサービスに好影響を与える外部環境の要素ということになります。
そしてThreats(脅威)は、自社の商品やサービスに悪影響を及ぼす外部環境ということになります。
その後、それらに当てはめながら自社の商品やサービスを分析することで、具体的な目標や目的を予め設定することが可能となります。
最後に、クロスSWOT分析を行います。
具体的な展開方法としては、強みと機会をクロスさせて分析した場合、好影響を活かして強みを最大にするには?
あるいは強みと脅威をクロスさせて分析をした場合には、悪影響を及ぼす脅威を回避するために強みを活かした方法とは?
さらには、弱みと機会をクロスさせて分析をすると、弱みによって好影響を与える外部環境を逃さないようにするには?
そして弱みと脅威をクロスさせて分析をした場合には、弱みと悪影響を及ぼす外部環境によって最悪の事態を回避するには?
とそれらの事柄を細かく分析をしながら、具体的なマーケティング戦略の施策に当てはめていくようにします。
自社の位置づけや価値を検討しながら戦略決定にも便利なフレームワーク
自社や競合他社、及び市場環境の分析が終わったら、自社はどの位置に付きたいのか?あるいはどのように顧客に認識をしてもらいたいのか?といったポジショニングをする必要があります。
言い換えれば、自社の商品やサービスが目指すべき姿やゴールを明確にするという作業に相当します。
さらにその後、顧客に対してどのような価値を提供することができるのかを検討する必要があります。
こうした顧客に対する価値の提供については、バリュープロポジションと呼ばれる取り組みになります。
さらにもう少し分かりやすく申しますと、顧客が求める価値や自社が提供できる価値、競合する他社が提供していない価値等の重なる領域の部分を追求していく取り組みを行うということもできます。
そうした取り組みによって、具体的に見出されてきた価値をどのように顧客に提供していくのかを検討する必要があります。
ここではそれらの取り組みを分析して検討する際に便利なフレームワークをご紹介します。
WEBマーケティングの立案実行に欠かせないフレームワーク
すでに申し上げましたように、内部環境と外部環境とを分析しながら、市場機会を見つける必要があります。
また顧客に対しては、同じようなニーズを持ったグループに分けることも大切です。
そして分けたグループの中で、どこの市場を狙うのか?といったターゲティングも大切です。
さらには、自社の立ち位置を明確にするポジショニングも重要です。
最後に分析検討したマーケティング戦略を実行に移す必要もあります。
こうした取り組みに便利なのが、STP分析と呼ばれるフレームワークです。
このSTP分析は、SegmentationとTargeting・Positioningの各頭文字を取った省略語になります。
例えばSTP分析を行うことで、同じようなニーズを持った市場や顧客に細分化することができます。
そして細分化した市場や顧客の中で、どこを狙うのか?といったターゲティングが明確になります。
さらにその後の、ポジショニングともいえる自社の立ち位置も明確にすることが可能となります。
ちなみにこうしたSTP分析をすると、顧客やニーズについて曖昧だったターゲットが細分化されてより明確になります。
あるいは自社の強みやアピールポイントを明確にすることができるし、競合する他社との競争を回避することも可能となります。
そうすることで、自社が生き残ることのできる市場を見出すことができるようにもなります。
具体的なマーケティング戦略の決定に役立つフレームワーク
すでにご紹介したようなターゲティングやポジショニングを踏まえた上で、顧客にどのような価値を提供できるのかを明確にします。
さらに明確化された価値を、顧客にどのように提供していくのか?を検討する必要があります。
ただし企業側目線でどのように売り込むのか?ということではありません。
あくまでも顧客の目線に立ちながら、顧客が使いやすく便利になるには?という観点から価値を提供することが前提条件として挙げられます。
そうした顧客目線に立った商品やサービスの提供方法を検討すると同時に、競合する他社の分析も必要となります。
そうした具体的なWEBマーケティング戦略には、4P・4C分析と呼ばれるフレームワークがオススメです。
そこでまずは4P分析についてですが、Product(製品・商品)・Price(価格)・Promotion(プロモーション)・Place(流通)というそれぞれの頭文字を取った省略語になります。
具体的な展開方法としては、どのような商品をいくらで、どのように宣伝を行ってどのように届けるのか?といった内容を詳細に検討するフレームワークになります。
とりわけ4番目の流通に関しては、特定の店舗でしか販売できないのとコンビニでも購入できる商品とでは大きく異なります。
あるいは逆に、百貨店で販売されるような商品とコンビニでも購入できる商品とでは、商品に対するイメージも随分と異なるに違いありません。
次に4C分析ですが、Customer Value(顧客価値)・Cost(コスト)・Communication(コミュニケーション)・Convenience(利便性)の各頭文字を取った省略語になります。
これは、4P分析が売り手目線であるのに対して、4C分析は買い手目線で分析をするフレームワークになります。
とりわけ4C分析の場合、買い手目線のため今日の多様化するニーズに応えていくためには欠かせない手法といえます。
ですので、4P分析よりも後になって考案された4C分析は、出るべくして出てきたフレームワークといえるのではないでしょうか。
まとめ
WEBマーケティング戦略を行う際に、今回ご紹介したような既存のフレームワークに当てはめて自社の商品やサービスを分析すると、より綿密で抜け目のない戦略が立案できるし実行できるのではないでしょうか。
またそうした戦略の根底には、顧客のニーズを満たしながら、競合他社との差別化も図るという点を見逃してはいけません。
ぜひとも参考になさってみて下さい。