Webサイトを作る場合、ほとんどの企業はWeb制作会社に依頼すると思います。Web制作会社であれば、丸投げしてしまえばいいというイメージがありますが、こちらでも準備しなくてはいけないものがあります。ここでは、どういったものを準備しなくてはいけないか、やっておかなくてはいけないことなどをご紹介しあます。
集客できるWebサイトを公開するために準備しておくもの
Web制作会社によっては、ゼロから10まですべての準備を整えてくれますが、制作会社に依頼する工程が多くなると、その分費用もかさみます。
また、すべてを任せてしまうと、トラブルがあった時に自社で対応ができなくなってしまいます。
そのため、公開するための準備は自社で行うのが一般的なので、準備しておくものをチェックしておきましょう。
独自ドメインの取得
ドメインというのはホームページのURLに使う「http://www.●●●.com」の●●●.com
の部分のことで、もので、インターネット上ではサイトの「住所」の位置づけになります。
メールアドレスに使われる場合は、@より後ろの部分がドメインです。
ドメインには無料のものもありますが、法人が無料ドメインを使うのはおすすめできません。
前述したように、ドメインは「住所」ですから、フリーのドメインだと住所不定のようなイメージになってしまいユーザーからの信頼が低くなってしまいます。
ですので、必ず独自ドメインを取得しておくことが必要なのです。
ちなみに、信頼性がもっとも高いのは、大手企業の多くが取得している.co.jpです。
これは、1企業につき1つしか取得できないドメインで、日本国内で法人登記している会社にしか発行されません。
厳しい条件がある分、信頼も高くなるので集客できるWebサイトには必須と言えるでしょう。
レンタルサーバーの契約
レンタルサーバーはホームページを公開するためのサーバーのレンタルで、会社によって価格も機能も違います。
ただホームページを公開するだけというのであれば価格の安い会社でレンタルをしても問題ありませんが、集客できるWebサイトは機能性や安全性を重視しなくてはいけません。
レンタル料は、安いところだと月100円から150円ぐらいですが、高いところになると900円以上かかるところもあります。
しかし多少料金はかかるとしても、高速性能や独自SSLがついているなどハイスペックなサーバー会社にしましょう。
レンタルサーバーは途中で変更も可能ですが、それにはいろいろな手間がかかるので、最初はアクセスが少ないとしても、集客を目指すのであればセキュリティ対策がしっかりしていて容量が多いなど、必要な機能をすべて揃えているサーバー会社を選んでください。
FTPクライアントソフト
Webサイトは、ただ制作しただけではインターネット上にアップできません。
公開するには、FTPソフトというものを使いサーバーにアップしなくてはいけないので、FTPクライアントソフトも準備しておきましょう。
FTPクライアントソフトにはFTPサーバーがあり、ここに接続をすることでWebサイトの」ファイルをアップロードしたりダウンロードしたりすることができます。
ただし、ホームページ作成ソフトにはETPソフトが付いているものもあるので、自社で制作した場合にはチェックしてみましょう。
ホームページ作成ソフトに搭載されていなくても、FFFTPやWinSCPなどのソフトは無料で使えるので、費用を抑えたい場合はネットで検索してみてください。
常時SSL化
SSLというのは、Webサイトの安全性のため、サイト内の情報を暗号化する仕組みのことです。
情報漏洩を防ぐため、個人情報を入力するフォームや買い物かごなどは常時SSL化されているのが一般的ですが、今は多くのWebサイトがすべてのページをSSL化できるようにしています。
このSSL化を常時できるようにするのが常時SSLというものです。
SSLは強制ではありませんが、Chromeから開いた場合に通信のセキュリティが万全ではないことから「保護されていません」という表示が出てしまいます。
当然ですが、アクセスをしてもこの表示が出ればサイトは開かれませんし、ユーザーからは危険なサイトとして認識されてしまいます。
ですので、集客できるWebサイトにするには常時SSL化が必須なのです。
また、常時SSL化は安全性や信頼が高くなるだけではなく、他にもいろいろなメリットがあります。
まずSEO対策に関してですが、常時SSL化していると、サイトの検索順位が優遇されるのでSEO効果がアップします。
また、ページの表示速度が上がるためユーザーの離脱が防げる、ユーザーがどのような経由でサイトにアクセスをしたかが分かるリファラー情報量が増えるなど、集客に欠かせないメリットが得られるので、ぜひ導入しておきましょう。
Webサイトの集客をアップさせるために準備しないといけないもの
Web制作の技術面に関しては、こちらができることはあまりありませんが、集客をアップさせるためにできることはあります。
Web制作会社もSEO対策など集客のためにいろいろと手を尽くしてくれますが、アクセスはどれだけあっても多すぎることはないので、自社でできる準備もしておきましょう。
SNSツールを作成しておく
Webサイトへの集客経路は自然検索流入や外部サイトリンク流入などいろいろありますが、今もっとも主流となっているのがSNSです。
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSは、集客経路の中でも一番流入が多いプラットフォームで、最近は検索エンジンからではなくSNSで検索をする人が増えています。
誰でも簡単にアップできるので競合は多いですが、ハッシュタグの付け方を工夫したり、更新数を増やしたりすることで検索上位に表示されやすくなります。
特に、TwitterやInstagramはキャンペーン告知や商品紹介などが簡単にできますし、ターゲットも絞り込みやすいので、Webサイトと連携させて活用しましょう。
Webサイトは専門的な知識が必要ですが、SNSツールなら特に知識がなくてもできるので、担当者を決めてこまめに更新するのがおすすめです。
イメージに合ったビジュアル素材を用意する
Webサイトの用途にもよりますが、ビジュアル素材も集客には欠かせません。
どんなに素敵なデザイン構成のWebサイトであっても、印象だけで集客はできませんし、自社の商品をアピールしたり購入意欲を持ってもらったりするにはビジュアル素材がとても重要です。
ビジュアル素材はブランディングにも関わってくるので、イメージに合ったものを用意しましょう。
ビジュアル素材はWeb制作会社に用意してもらうこともできますが、イメージに合う素材を用意するまでには時間がかかることもありますし、撮影するとなると高額な費用がかかります。
自社で用意すれば、イメージを合致させるまでのロスタイムがなくなる、コストを下げられるなどのメリットもあります。
何よりも、イメージ通りのビジュアル素材を準備するのは集客煮大きく関わってくるので、社内で打ち合わせをしながら準備を進めておくといいでしょう。
しっかり準備して集客できるWebサイトを公開しましょう
Webサイトは公開すれば終わり、というものではなく、そこから派生する効果を得るにはどれだけ集客できるかが重要です。
集客に関しては、もちろんWeb制作会社も協力してくれますが、こちらで準備しないといけないもの、準備しておくべきものもあります。
公開してすぐにアクセスが集中することはありませんが、準備をしておくことで効率よく集客ができるので、Web制作会社のアドバイスをもらいながら1つずつクリアしていきましょう。