自社のWebサイトの目標を実現させるための要望の伝え方は?

「自社のWebサイトの目標を実現させるための要望の伝え方は?」のアイキャッチ画像

自社のWebサイトを制作する際、良いものを作って、きちんと目標を達成できるWebサイトにしていきたいと考える人が多いと思います。Webサイト制作を成功させるために必要なポイントはたくさんありますが、特に大切になってくるポイントは、「一番最初の目標設定」そして「Web制作会社とのコミュニケーション」といっても過言ではありません。

目標をできるだけ明確に決めること、そして、どれだけWeb制作会社と連携をとり、共通認識をもって進めていけるかどうかで、Webサイトの完成度も大きく変わってきます。

目標を実現するために、どういった点で要望を伝えるのがいいかをご紹介します。

■Webサイトを制作するにあたって、これだけは抑えて!

Webサイトを制作する際、Web制作会社と進めていくことになると思いますが、その前にするべきことがあります。まずは自分たちで、Webサイトを通してどうしていきたいのか、しっかりと決めましょう。

◎目的を明確にする

まずは、目的を明確にすることが大切になります。
Webサイト制作の目的は、例えば
・お店への来店を増やしたい
・お問い合わせの数を増やしたい
・自社の魅力をたくさんの人に知ってもらいたい
・資料請求の数を増やしたい

などが挙げられます。企業によっても異なってきますので、
自分の会社をどうしたいのか、Webサイトで何を実現したいのか、一番最初に決めましょう。

逆に、もし目的がなくWebサイト制作を進めてしまうと、Webサイトの方向性もわからなくなり、Webサイトが失敗に終わってしまう可能性がありますから、それだけ目的を決めることは重要になってきます。

◎目標を決める

目的と目標は言葉としては似ていますが、意味が異なります。
*目的・・・最終的に目指す姿であり、ゴールとなります。
*目標・・・目的に対しての通過点となります。

例えば、
目的・・・ホームページを通して、自社の魅力を伝え、お客様に喜んで頂く
目標・・・そのために、ホームページでの売上を100万円あげる
     →ホームページからのお問い合わせを10件にする
     →ホームページのアクセス数を1000PVにする

といったように、目的を決めて、目標はそこから数字として落とし込むことが大切になります。

◎ターゲットを決める

目的と合わせて決めることが多いですが、誰に向けてのWebサイトなのかを決めましょう。

実際にサービスを利用している人を参考にするのもいいですし、実際はこういった層が多いけれど、Webサイトからは、こっちの層をターゲットにしたい。といった決め方もあります。

ターゲットはより細かく決めることが大切になります。大きく分けると、企業向け(BtoB)なのか、消費者向け(BtoC)といったものが挙げられます。BtoCと言っても、ターゲットが10代なのか、60代なのか?また、男性なのか女性なのか?など、より細かい設定が必要です。なぜターゲットを決めることが大切かというと、それによって発信する内容がかわるからです。

例えば太陽光発電システムを販売する会社の場合、「20〜30代のお金持ちな専業主婦」をターゲットにしたとします。

そうすると、コンテンツの内容も、
・お金をかけてでも太陽光発電システムを入れる価値
・太陽光発電システムサービスの魅力

といった内容を入れよう、と決めていくことができます。

また、デザインに関しても、
・お金持ちなので、高級感を出そう
・20〜30代なので、シンプルでわかりやすいデザインにしよう
といったように、ターゲットありきでWebサイトの内容が決まってきます。そのため、誰に向けてのホームページなのかを決めることが大切になります。

■Webサイトの目標を実現させるための要望の伝え方

◎ホームページのコンセプトを伝える

「Webサイトを制作するにあたって、これだけは抑えて!」で、
・目的を明確にすること
・ターゲットを決めること
・目標を決めることが大切であるとお伝えしました。
自社でその内容を決めたら、そのままWeb制作会社の担当者の方に伝えましょう。
それがそのままホームページの方向性となり、コンセプトとなります。

◎どういうデザインがいいかを伝える

ホームページの顔でもあるデザイン。デザインをどうしていきたいか、事前に認識をすり合わせておくことが大切になります。
伝えたほうがいい内容は、
・色味(赤、青、緑など)
・テイスト(シンプル、華やかさ、高級感など)
です。
できる限り、イメージを合わせるためにも、参考サイトを用意して、参考サイトを使って伝えるようにしましょう。また、参考サイトを見せるときは、何がいいのかを伝えましょう。
「高級感を出したい」と一言で言っても、高級感は人によって感じ方は違います。そのため、参考サイトを使って、「このサイトのバナーがいい」「このサイトの全体の雰囲気がいい」といったように、具体的に何がいいかを伝えましょう。

◎できるだけ言語化・数値化して伝える

一番大切になるのが、「できるだけ言語化・数値化して伝える」ことです。
なぜ大切かというと、人によって、認識がバラバラになる可能性があるからです。
例えば、「売上をアップさせたい」と言ったとします。
自分は100万円アップさせたい。と思っているかもしれませんし、一方で受け取る方は10万円アップさせたい。と思っているかもしれません。同じ「売上をあげたい」という方向性は同じでも、細かい部分が違うと、認識にずれが生じてしまいます。
また、デザインに関しても同様で、「赤いホームページにしたい」と思ったとします。
自分は深みのある真っ赤な紅色をイメージして伝えたつもりでも、受け取る方は、薄いピンクのような赤色をイメージしているかもしれません。こういった認識の齟齬がホームページの制作進行に影響が出てきます。そのため、「自分の正解は、人にとっては正解ではない」という認識をもってWebサイト制作をすすめることが大切になります。

◎まとめ

自社のWebサイトの目標を実現するために必要なことは、
・目的を明確にすること
・ターゲットを決めること
・目標を決めること
とお伝えしました。これは、Webサイトだけではなく、何かプロジェクトを進める際には必ず必要になるポイントと同様です。
一番最初が肝心になりますので、まずは方向性をしっかりと決めて、自社のWebサイトを成功させましょう