ダンススクールというと、スタジオを借りてレッスンをしなければならないという印象がありますね。しかしコロナ渦で対面式レッスンの需要が下がりつつある中、スタジオを借りてダンススクールを開業するのはリスクが大きいように思われます。そこで最近注目されている「オンラインスクール」の活用について考えてみましょう。こちらではオンラインでのダンススクール開業について、詳しく解説しています。
オンラインのダンススクール開業は可能
結論からいうと、オンラインでダンススクールを開業、運営することは十分可能です。
実際に多くのダンスインストラクターの方々が、オンラインでのレッスンを開講しています。
オンラインダンススクールのメリット
自宅でレッスンが受けられるメリットは大きい
自宅や会社からダンススタジオまで向かう時間と手間がないということがオンラインダンススクールの大きなメリットですが、それ以外にも自宅でレッスンが受けられることにはいろいろなメリットがあります。
まず、ウェアなどを着ている姿を周囲の人に見られないということ。
ダンスウェアにはさまざまな種類がありますが、中にはボディラインのわかりやすいウェアを着るダンスがあるかもしれません。
プロポーションに自信がない人は、ウェア姿を見られたくないと思うもの。
1人でレッスンを受けられる、もしくはzoomなどで見られるとしても小さい画面なので、周囲の目を気にする必要がありません。
次に踊っている姿を見られることがないという点も、生徒にとってメリットだといえます。
ダンスが好きだけれど苦手という人は、周囲の生徒に踊っている姿を見られるのが恥ずかしいものです。
ウェア同様、オンラインでは画面が小さいのでダンスのレベルが低くても目立ちませんし、皆さんインストラクターの動きに集中しているので、自分のペースで楽しくレッスンを受けられます。
スタジオの広さに左右されない
1レッスンに生徒を募る際、スタジオが狭いと必然的に募集できる生徒の人数が少なくなります。
広いスタジオを借りようとすれば費用が高くなりますし、兼ね合いが難しいところですね。
オンラインレッスンであれば、スタジオの広さに左右されることなく生徒を募ることができますので、とても効率的です。
オンラインダンススクールのデメリット
1人1人に目が届きにくい
やはりオンラインだと、対面のレッスンよりも1人1人の生徒に目が届きにくいので、その場でちょっとした指導をするということがしにくいです。
そのため生徒さんが積極的に受講しないと、レッスン内容をしっかり理解していただけない可能性があります。
価格競争が起こりやすい
オンラインダンススクールは、ほかの多くのスタジオが開講しているので、競争率が激しいです。
それぞれに個性があり、差別化できていないと、レッスン料が安いほうに顧客が流れていってしまいます。
ダンススクールの開講自体は難しくない
すでにスタジオがある人や、オンラインレッスンを開講できるだけのスペースを確保できるのであれば、オンラインダンススクールの開講自体は難しくありません。
レッスンのカリキュラムや月謝の徴収など、ダンススクール自体のノウハウをある程度持っているのであれば、zoomなどのオンラインシステムを利用してすぐにでも開講できます。
コロナ渦でもダンススクールを開講したいと考えている人は、ぜひ前向きに検討してみましょう。
同業他社との差別化を図るには何をするべきか
先にも少し触れましたが、オンラインダンススクールは競合しやすい分野のひとつです。
ほかのスタジオとの差別化を図るには、どんなことをすればよいか考えてみましょう。
まずはインストラクターとしての自分を磨く
オンラインに限らずですが、まずは自分自身がダンスインストラクターとして魅力的な存在になることです。
ダンスコンテストなどに参加して賞を取って肩書を持つのもよいでしょうし、日々自主レッスンに励んでダンスの腕を磨くのもよいと思います。
また、ダンスはビジュアルが重要ですので、体作りに精を出すなど、「このインストラクターにダンスを教えてほしい」と思われる存在になれるように努力してください。
オンラインレッスンを提供しているダンス教室
・NOAダンスアカデミー
https://www.noadance.com/live/
・ダンススクール東中野D STUDIO
https://d-dance.group/online/
SNSの活用
オンラインダンススクールの宣伝はもちろん、インストラクターとしての自分を知ってもらう上でも、SNSの活用は効果的です。
例えばInstagramで自分のダンスを披露してもよいですし、ダンスの前におすすめなストレッチ方法をアップするなど、ユーザーが見て楽しい、役立つと思えるような投稿を定期的に配信しましょう。
注目を集めることができれば、「この人に教えてほしい」と思ってもらえます。
実際にこの方法で顧客を獲得しているインストラクターは多いです。
動画サイトでレッスン内容を見られるようにする
オンラインのレッスンでは、1回で内容を理解することが難しいという人も出てくると思われます。
そのときに、例えばzoomであればレッスン内容を録画しておき、Youtubeなどの動画サイトにアップして、生徒さんが後から復習がてら閲覧できるようにしておくのです。
何度も繰り返してレッスンをすることで、内容をしっかり習得できます。
Youtubeの動画は非公開設定ができますので、レッスン生だけが閲覧できるように設定可能です。
オンラインダンススクールの運用で意識したいこと
そのほか、オンラインダンススクールを運営する上で抑えておくとよいポイントを考えてみましょう。
小さなことでも意識すれば、顧客獲得につながります。
対面で入会案内ができると成約率が高まる
入会からレッスンまですべてオンラインで完結することも悪くはありませんが、入会時だけでも対面で説明などをすることで、インストラクターの人となりを理解していただけますし、熱意を伝えられます。
もし遠方などで対面が難しいのであれば、1対1のzoomなどでしっかりお話をする時間を取るのもよいでしょう。
オンラインのみだと流れ作業になりがちですし、人とのつながりが感じられず距離感を縮めることができません。
人と人との関わりが伝わるような対応を心がけたいですね。
マシン音痴の人へのフォロー
受講希望者の中には、スマホやパソコンの操作が苦手という人もいると思われます。
そんなときに設定をしてあげたり、難しい場合は電話などでわかりやすく説明をするなど、レッスンの受講までに必要な準備をサポートしてあげると、口コミ評価が高まるのはないでしょうか。
またオンラインレッスンを受ける上での推奨環境なども説明して、おすすめの機材などを教えてあげるのもよいと思います。
レッスン時に音が聞こえにくいという声があれば、改善策を提案するなど、誰もが気持ちよくレッスンを受けられる環境を整えるフォローをすることで、さらなる顧客獲得につながります。
オンラインのダンスレッスンはどれだけ動けるかが集客の鍵!
オンラインのダンスレッスンを開講すること自体はさほど難しくなく、大きな費用もかかりません。
より多くの受講生を集めるには、どれだけ自分が魅力的なインストラクターであるかをアピールすることが重要です。
オンラインに限らず、ダンスのインストラクターはかなり多く、それぞれが集客のためにさまざまな活動をしています。
今はSNSをはじめ、有料はもちろん無料の集客に役立つオンラインツールが充実していますので、どれだけ集客のために行動できるかが、オンラインダンススクール成功の鍵となるでしょう。