新型コロナの感染対策として、日本でもリモート会議やリモート講義・テレワーク等が頻繁に行われています。
Clubhouseはそうした時期と重なったためか?2020年に誕生して以来、世界中で爆発的な広がりをみせています。
確かにClubhouseは文字による記録はできないものの、リアルタイムで大勢の人とのコミュニケーションが可能です。
そんなClubhouseですが、その気になる人気の理由をご紹介します。
Clubhouseが注目を集める理由とは?
Clubhouse は、2020年に誕生してからさほど年月が経ってはいません。
しかも今のところiPhoneユーザーしか使えず、Androidユーザーはお預け状態となっています。
そんな致命なデメリットがあるのにも関わらず、どうして多くの人から注目をされているのでしょうか?
例えば「新しい物に注目する」という物珍しさや人々の好奇心も爆発的な人気の大きな理由であると考えることもできます。
ところがその場合には、すぐに熱が冷めてしまうハズです。
ところが右肩上がりに人気が上昇しているのには、単なる好奇心では片づけることのできない何らかの魅力やメリットがあるに違いありません。
ここではそんな注目を集める要因を挙げてみたいと思います。
新型コロナの感染対策として利用ができる
昨今の新型コロナの感染対策として、会社ではリモート会議やテレワーク、大学ではリモート講義が頻繁に行われています。
それと同様にメッセージを一方的に伝えるのではなく、双方の意見の交流がリアルタイムで可能なClubhouseは、リモート会議やリモート講義の際にも十分利用することができます。
それはちょうど、かって電報に変わる伝達手段として電話が登場したケースとよく似ているかもしれませんね。
それこそ電報は、双方での会話ができません。
それに対して、電話は双方で会話やコミュニケーションが可能です。
もちろん電話が登場した当初は、雑音が多いとか伝達内容が記録として残らないという問題点もありました。
ところが電報よりも電話が広く普及するようになった大きな理由は、伝達内容が一方通行に終わらずに双方でコミュニケーションを取ることができるという点でした。
そうしたケースと同様にClubhouseが多くの人に注目されているのは、双方で意見の交流が可能といった理由があるからではないでしょうか。
Clubhouseは音声のみなので、膨大な通信量を必要としない
今日のリモート会議やリモート講義などでは、音声だけでなく映像も送信可能なデバイスが使われています。
もちろんその場合には、映像や音声が途切れたりフリーズするといったトラブルもあります。
しかしながら音声だけでなく映像が送れることで、あらかじめプリントされた内容など膨大なデーターの送信が可能です。
それに対して、Clubhouseは今のところ音声のみとなっています。
もちろんこの問題は、映像や動画を送るには膨大な通信量が必要だからだと思われます。
従ってClubhouseの場合も将来的には、音声だけでなく映像や動画も送信可能になるのではないかと思います。
あるいはiPhoneユーザーに限定されることなく、Androidユーザーも利用することができるようになるに違いありません。
Clubhouseは、テレビやラジオ以上に大きなメリットがある
すでに電報よりも電話が広く普及するようになった理由は申し上げました。
その大きな理由は、会話やメッセージが一方通行にならずに双方で行えるからです。
それと同様のケースは、電報と電話のケースだけとは限りません。
今お茶の間で主流となっているテレビ、あるいはドライバーに愛好者の多いラジオでも同様のことがいえます。
何せテレビやラジオは、会話やメッセージが一方通行ですからね。
それに対してClubhouseは、何度も申しますが双方でコミュニケーションが可能です。
そういう意味では、現時点でのClubhouseの問題点が改善されるようになれば、近い将来テレビやラジオに変わるメディア媒体となるかもしれませんね。
音声のみのClubhouseはダイレクトに伝えたい要件を即座に伝えることができる
すでに申し上げたように、リモート会議やリモート講義では音声だけでなく映像も送信することができます。
それによって膨大な内容を即座に伝えることができるというメリットがあります。
ところが、人との会話はどうでしょうか?
人との会話は、口で行うので音声のみです。
それでうまく伝わらなければ、紙に絵や文字を書くといった手段を講じます。
あるいは電話もそうです。
もちろん近頃では、テレビ電話が普及するようにはなりましたが、その大半は音声のみの電話です。
それと同様に、Clubhouseも音声のみとはいいながらも、それだけで伝えたい要件は十分に伝えることが可能です。
Clubhouseは音声のみなので、服装に気を使わずに気軽に参加が可能
Clubhouseが、急速に多くの人々に受け入れられた理由をいろいろと挙げてみました。
こうした内容は、同時にClubhouseのメリットだということもできます。
それからClubhouseが多くの人々に受け入れられた理由として、もう一つ見落としてはいけないことがあります。
それは音声のみなので、服装に気を使わずに気軽に参加が可能だという点です。
やはり映像が相手にも送信されるということは、女性であれば服装や化粧もあらかじめする必要があります。
Clubhouseの場合、そうした面倒な手間が一切必要ありません。
それこそ自宅であれば、パジャマ姿や普段着のまま化粧もせずに参加をすることができます。
そうした点は、現段階でのリモート会議やリモート講義に比べると、見過ごすことのできないメリットだといえるのではないでしょうか。
時代的な背景がClubhouseを後押ししている
Clubhouseは、2020年にアメリカ合衆国で発表されたばかりのSNSアプリです。
おまけに創業者が、わずか2人というベンチャー企業だというからそれにも驚かされます。
余談ですがグレープの「無縁坂」という曲に、「運がいいとか悪いとか・・・確かにあるとあなたを見ててそう思う」という歌詞があります。
この歌は、苦労の絶えない母の人生を「無縁坂」と呼ばれる坂道に例えながら歌ったものです。
それと同様に人や人生の運というのは、Clubhouseの爆発的な人気を見ているとつくづくと感じさせられます。
ここでは、そんな時代的な背景が後押しをした運のよいClubhouseの人気についてご紹介します。
「ながらスタイル」が受け入れられた
テレビなどの映像のメディアが主流になるにつれて、ラジオ業界は廃れると思われていました。
ところが未だにラジオ業界は、多くの人に人気を呼んでいます。
とりわけ車を運転するドライバーには、テレビよりも運転しながら耳でラジオを聞くという「ながらスタイル」は圧倒的に大人気です。
おまけに深夜ドライバーや運送業の方は、ラジオから流れてくる音声が仕事の励みになったりもします。
今話題になっているClubhouseも同様で、音声のみのSNSなので、人との会話に入ることもできるし、ラジオのように聞き流すことも可能です。
従ってそうした「ながらスタイル」が、多くの人に受け入れられたといえるのではないでしょうか。
コロナ下での「在宅鬱」などの心の病を解消
新型コロナの影響で、多くの企業がテレワークを導入しています。
このテレワークは、自宅に居ながら仕事ができるということでコロナが閉塞した後も継続を望む人と、早く職場に戻りたいという人とに大きく分かれつつあります。
とりわけ職場に早く戻りたいという人の場合、他の社員や同僚とのコミュニケーションが取りづらいとか、孤独感に苛まれて「在宅鬱」といった心の病を併発してしまうなどの問題点が発生しています。
そうした問題点を解決してくれるのが、Clubhouseだといわれています。
確かにClubhouseの場合、ラジオとは違って会話に参加することで孤独感や「在宅鬱」等の心の問題を併発しにくくなるかもしれませんね。
「FOMO」への恐怖感がClubhouseユーザーを増やす
SNSが日常生活の一部となっている今日では、「FOMO」と呼ばれる問題が発生しています。
この「FOMO」とは、the Fear Of Missing Outの略語で、取り残されることへの恐れという意味合いになります。
もう少し具体的に申しますとSNSで様々な情報発信が行われるようになると、自分の周りで発信される最新情報に触れ続けていないと、置いてきぼりを食らうという心境になるようなのです。
とりわけClubhouseの場合、他のSNSとは違って招待制のため、誰かが自分を招待してくれないと参加することすらできません。
そのため早く誰かに招待をしてもらって、ClubhouseというSNSの情報に追いつきたいという焦燥感のようなものが生じるらしいのです。
そうした焦りのような心境が、Clubhouseユーザーを増やしている要因となっているのも確かです。
まとめ
Clubhouseの人気の理由について、いろいろとご紹介してみました。
これを読んでいるあなたも、Clubhouseに早く参加したいという心境になったのではないでしょうか?