コンテンツマーケティングとは、ユーザーが見て良かったとか、知りたい情報・興味を惹くような内容を提供し続けることでファンになってもらい商品やサービスの購入に繋げるという施策をいいます。
ここではそんなコンテンツマーケティングについて、詳しくご紹介いたします。
従来とは異なるコンテンツマーケティングのメリット
冒頭でご紹介したようにコンテンツマーケティングとは、良質で価値の高いコンテンツを提供することでユーザーに購買意欲を持たせるという施策です。
こうした施策は、商品に対するニーズが顕在化したユーザーをターゲットとする従来からのマーケティング手法とは異なります。
要するに商品に対する顕在化したユーザーではなくて、まだニーズが顕在化していない潜在化層にコンテンツを提供しながら購入へと導く新たな手法になります。
一見のんびりしたような気長なマーケティング手法のようにも思えますが、今や時代はコンテンツマーケティングが主流になりつつあるのです。
やはり目先の利益よりも購入者やユーザーのニーズに応えたコンテンツを提供する、あるいは商品の魅力をアピールするというのがコンテンツマーケティングの意図するところだといえます。
ここではそんなコンテンツマーケティングのメリットについてご紹介します。
グーグルのサイトに対する評価がコンテンツ重視へと変わった
従来のSEO対策といえば、グーグルやヤフーの検索サイトで上位に表示されているサイトのキーワードをよく使うとか、それに似たようなコンテンツ内容にする・外部リンクを利用するといったテクニックが主流となっていました。
ところが近年では、良質でサイト訪問者に有益なコンテンツを提供し、ユーザーの支持を受けるようにするのがSEO対策の主流となりつつあります。
それはどうしてかと申しますと、グーグル自体が「良質なコンテンツを提供しているサイトを上位に表示させるのがユーザーの満足度に繋がる」と判断するようになったからです。
ですのでアルゴリズムと呼ばれるグーグルの検索エンジン内の計算式自体も、検索ユーザーの満足度を高めるために良質なコンテンツを提供するサイトを上位に表示させるように変わってきているのです。
また別の見方をすると、グーグルの収入源はその大半が広告収入だといわれています。
もちろんそうなるとグーグル側から見れば、広告収入を増やすためにより多くの人にグーグルを使ってもらわないといけません。
そうしたことからグーグルにとっても、グーグルを利用するユーザーの満足度を高めて気に入ってもらう必要性があるのです。
良質なコンテンツは自社サイトの資産
これまでのWEBマーケティングといえば、自社サイトにユーザーを集客するためのWEB広告や様々な費用は全て支出とみなされ資産とは程遠いものでした。
事実WEB広告をいろんなサイトに掲載して、広告の掲載期間が過ぎると広告の効果はそれで終わりです。
それ以上の効果はまずあり得ません。
あるいはSEO対策用の外部リンクも同様です。
契約が切れた途端にその効果が薄れ、アクセス数は減少してしまいます。
もちろん売上とアクセス数を求めようとすることも可能ですが、そうすると永久に費用が発生することになります。
ところが、今回ご紹介しているコンテンツマーケティングは全くの別物です。
それこそ良質なコンテンツを制作すると、そのコンテンツを求めるユーザーが集まります。
その上そのコンテンツを削除しない限りにおいて残り続けるし、コンテンツのボリュームをさらに増やすことも可能です。
さらには自社サイトの良質なコンテンツをグーグルが高く評価しようものならば、検索でも上位に表示されるようになります。
その結果、アクセス数を稼ぎながら売上も右肩上がりに上昇し続けることでしょうね。
もはやそうなると、利息を生み出す資産のごとくに企業に貢献するようにもなります。
コンテンツマーケティングの具体的な展開方法
コンテンツマーケティングのメリットについては、代表的なものをすでに申し上げました。
とりわけ従来のマーケティングのように一方的に情報を送ったり何かを売るのではなく、あらゆるニーズを持つユーザーに寄り添いながら関係性を築いていきます。
もちろんそうなると、すぐに商品やサービスを購入するユーザーは少なくなります。
ところがユーザーの悩みを解決したり、より豊かな生活ができるような支援をしながら信頼度を深めていきます。
そうすることで今すぐ買いたいというユーザーはもちろんですが、「何となく関心がある」とか「ほとんど関心がなかった」というユーザーにもアプローチが可能です。
ここでは、そうしたコンテンツマーケティング具体的な展開方法や注意点などをご紹介します。
コンテンツマーケティングを始めるには計画性が重要
コンテンツマーケティングは、顕在化したユーザーに商品やサービスを提供するといった従来からのマーケティング手法とは異なります。
様々なタイプのユーザーに有益なコンテンツを提供しながら、少しずつ自社の商品やサービスへの関心度を深めていくという手法です。
そうなるとターゲットとなるユーザーを具体的に連想しながら、どのような方向からコンテンツを提供していくのかをあらかじめ明確にしておく必要があります。
ただしすでに申し上げているように、自社の商品やサービスを知らない人から自社の商品やサービスを知っている人、あるいは関心はあるけれど顧客にはなっていないユーザーなど、様々なタイプに即したコンテンツをそれぞれ用意してアプローチしていくことが重要です。
そうすることで、関心のないユーザーには興味を持ってもらうようにしていきます。
あるいは興味を持ったユーザーには、購入の検討をしてもらうようにします。
ただし、ユーザーが購入したらそれで終わりではありません。
すでに購入したユーザーに対しては、ファンになってもらって応援をしてもらえるようにまで育成するのです。
コンテンツマーケティングに使われるメディアとは?
コンテンツマーケティングに使われているメディアには、オウンドメディアやペイドメディア・マルチメディア等が挙げられます。
まずはオウンドメディアですが、自社が所有している情報発信用のメディアをいいます。
ですが通常の企業用のホームページの場合、企業の紹介や商品・サービスの紹介がどうしてもメインとなってしまいます。
そこで記事投稿型のWEB サイト、つまりはブログです。
もちろんブログとはいっても、社員の日記のようなものをダラダラと綴ったものではありません。
ユーザーにとって有益な情報や知りたかったような情報を提供することで関係性を深めていくようにするのです。
次にペイドメディアですが、これは企業がお金を払って情報を掲載するという施策です。
例えば近年多いのが、ネイティブ広告です。
このネイティブ広告は、通常のWEB広告とは違って「いかにも広告」とユーザーに判断されやすいものではありません。
通常のサイトに掲載されている記事のような体裁を保ちながら、ユーザーに自然な形で提供されるようになります。
とりわけ近年では、フェイスブックやツイッターなどにさりげなく広告を流すのが流行っています。
そしてコンテンツマーケティングの究極は、ユーチューバーで話題になっているユーチューブを利用した動画による情報発信です。
しかもユーチューブの場合、自社のチャンネルを作りながら情報発信することが可能となります。
まとめ
情報発信の幅が広く、時間をかけて取り組む必要のあるコンテンツマーケティングについてご紹介しました。
その代わりユーザーの多様なニーズに応えるためには、様々なタイプのユーザーに記事の提供ができるような準備も必要です。
また記事を用意する人材が社内で確保できなければ、外注で記事の募集も必要です。
いずれにせよ、グーグルの検索サイト自体が良質なコンテンツを求めている以上は、今後より多くのユーザーを集客していくにはコンテンツマーケティングに変換していくのは必然的といえるでしょうね。