レスポンシブウェブデザインって何ですか?

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近年、スマホとタブレットの誕生でWebサイトの多様化が進みました。これまではパソコンで表示されるサイトを制作していればよかったものが、スマホやタブレットで表示される点も考慮しなければいけなくなりました。

このようにパソコン、スマホやタブレットそれぞれに対応してサイトを作ることをレスポンシブウェブデザインと言います。

この記事ではレスポンシブウェブデザインとは何か、レスポンシブウェブデザインのメリット・デメリットについて紹介します。是非参考にしてみて下さい。

レスポンシブウェブデザインとは

レスポンシブウェブデザインとは画面サイズの異なる、例えばパソコンや、スマホ、タブレットそれぞれの画角に合わせて、特徴に沿ってWebサイトを作成することです。

以前は、スマホもタブレットも存在せずにパソコンに対応するWebサイトを作成していればよかったのですが、近年では、パソコンよりもスマホからサイトに訪れるユーザーが増えてきています。そのため、スマホユーザーをより意識してWebサイトを作成することが重要になってきました。

レスポンシブウェブデザインのメリット3選

今現在ではレスポンシブウェブデザインでサイトを制作をすることは必須と言っても過言ではないでしょう。しかし、レスポンシブウェブデザインを行うことにはどのようなメリットがあるのでしょうか?「更新が一度で良い」「SEO対策に繋がる」「ユーザーの満足度アップ」の3つのメリットをそれぞれ見ていきましょう。

更新が一度で済む

一つ目のメリットが「更新が一度で済む」です。レスポンシブウェブデザインのサイトを作成することで、更新が一度で済むようになります。これまでですと、パソコン用にサイトを作って、スマホ用にもサイトを作って、また、タブレット用にもサイトを作成する必要がありました。しかし、レスポンシブウェブデザインでサイトを作成することによって、一つのサイトでパソコン、スマホ、タブレットに対応しているため、一度更新をするだけで全ての画角に反映することができます。

SEO対策の効果を得れる

二つ目のメリットが「SEO対策の効果を得れる」です。SEO(Search Engine Optimization/ エス・イー・オー)とは検索エンジン(GoogleやYahoo!などのインターネット上で調べ物をするプラットフォーム)において、自社サイトが上位に表示されるようにするための、マーケティング手法の一つです。

上記でも少し触れたように、以前は異なる画角、それぞれに対応するサイトを作成する必要がありました。しかし、同じコンテンツを提供していて、URLが異なるサイトが複数あることはSEO対策において評価を下げる理由の一つでもありました。それをレスポンシブウェブデザインによってURLを一本化することができるようになったため、SEO対策の効果を得やすくなったのです。

ユーザーの満足度アップ

三つ目のメリットは「ユーザーの満足度アップ」です。レスポンシブウェブデザインでサイトを作成することにより、各デバイスの特徴にあったサイトを作ることができます。ボタン一つとっても、パソコンとスマホでは置くべき位置が大きく変わってきます。

そういった細かな部分にまで配慮を届かせて作成をすることで、ユーザーの満足度が上がり、結果として購買(コンバージョン)にまで至りやすくなります。

ユーザーの、特にモバイル上での満足度をあげることで(モバイルフレンドリー)、SEO的にも評価されやすくなるのです。

レスポンシブウェブデザインのデメリット

上記でサイトをレスポンシブウェブデザインにすることのメリットを3つ説明しましたが、デメリットも考慮しなければいけません。「デザイン構成に時間がかかる」「スマホでの表示スピードが遅くなる」「デバイスごとに細かい設定が困難」の3つのデメリットについて紹介します。

デザイン構成に時間がかかる

一つ目のデメリットが「デザイン構成に時間がかかる」です。スマホとタブレットの登場によって、パソコン、スマホ、タブレットの3つのデバイスに対応しているサイトを作成しなければいけなくなりました。そのため、それぞれの特徴にあった、デザインを施さなければいけなくなり、従来よりも時間がかかるようになってしまいました。

構成するデザインが多くなったことに比例して、制作費も今までよりも高くなってしまいます。

スマホでの表示スピードが遅くなる

二つ目のデメリットが「スマホでの表示スピードが遅くなってしまう」です。レスポンシブウェブデザインで制作されたサイトではPCで表示される画像や文字を、スマホでは表示されないように設定することができます。しかし、スマホ上で表示はされていなくても、実際には読み込まれており、画面外で表示されているのです。

そのため、容量の大きい画像などを使用してしまうと、読み込みに時間がかかってしまい、ユーザーの満足度を下げてしまう可能性があるのです。

表示スピードに懸念点がある場合、画像の圧縮をして容量を小さくするようにしましょう。まずモバイルフレンドリーで、第一にスマホのデザインを構築することで、パソコンでの容量を気にすることなく進めることもできます。

デバイスごとの細かい設定が困難

三つ目のデメリットが「デバイスごとの細かい設定が困難」です。従来であれば、それぞれのデバイスに対応してサイトを作成していたため、細かいところまで念密に作成することができていました。しかし、レスポンシブウェブデザインでサイトを作成すると細かいところまで配慮して作るのが困難になる可能性があります。

レスポンシブウェブデザイン制作時の注意点2選

実際にレスポンシブウェブデザイン対応のサイトを制作する際に注意したい点を2つ「レスポンシブに向いていないサイトもある」「スマホ使用から制作する」を紹介します。

レスポンシブに向いていないサイトもある

一つ目の注意点が「向いていないサイトがある」です。基本的に「レスポンシブウェブデザインはするべき」ではありますが、サイトの種類やターゲットによっては向いていない場合があります。例えば、「デバイスによってユーザーが利用するコンテンツが異なるサイト」や1ページのコンテンツの量が多いサイト」です。ユーザーの動向が違えば、根本的にサイトの構成を変える必要があるため、レスポンシブウェブデザインには向いていません。また、コンテンツの量が多いサイトは、表示スピードがどうしても遅くなってしまう傾向があり、レスポンシブウェブデザインには向いていないと言えます。

また、ランディングページを制作する際にもレスポンシブウェブデザインは向いていません。レスポンシブウェブデザインでは、デザインが統一されることで訴求力が下がってしまいます。パソコン、スマホ、タブレットそれぞれの特徴にあった訴求方法があるため、コンバージョンにも繋がりにくくなってしまうのです。

スマホ仕様から制作する

二つ目の注意点が「スマホ仕様から制作する」です。上記でも触れた通り、現在ではパソコンでサイトを訪れるユーザーよりも、モバイル、スマホで訪れるユーザーの方が多くなりました。また、それに伴ってモバイルフレンドリーのサイトがよりSEO的に評価されるようになりました。そのため、デザイン構成の段階からスマホユーザーに重点を置くことで、結果にも現れやすくなります。

まとめ

レスポンシブウェブデザインとは、パソコン、スマホやタブレットそれぞれのデバイスにあったサイトを作成することです。メリットとしては、「更新が一度で済む」「SEO対策に繋がる」「ユーザーの満足度が上がる」などがあります。

近年ではパソコンよりもスマホを使うユーザーが増えたため、モバイルフレンドリーのサイトが評価される傾向にあります。レスポンシブウェブデザインにはデメリットもあり、そもそもレスポンシブウェブデザインに向いていないサイトの種類もあります。これらの点にも考慮をして、レスポンシブウェブデザインを作成するようにしましょう。