ホワイトハットSEOとブラックハットSEOは、どちらもグーグルやヤフーなどの検索サイトで上位に表示させるためのSEO対策です。
ただし現在では、アルゴリズムのアップデートや取り締まりの強化などで、ホワイトハットSEOが主流となってきています。
ここでは、そんなホワイトハットSEOとブラックハットSEOの違いだけでなく、どうしてホワイトハットSEOが主流となったのかについてもご紹介します。
ホワイトハットSEOとブラックハットSEOとの違い
ホワイトハットSEOとブラックハットSEOのどちらもSEO対策であることはすでに申し上げました。
ここでは、ホワイトハットSEOとブラックハットSEOとは、そもそもどのようなものなのか?
そしてそれぞれの違いについて、まずはご紹介してみたいと思います。
検索エンジンの仕組みについて
各企業では、自社のホームページをより多くのユーザーに見てもらって商品やサービスを沢山購入してもらう必要があります。
そのためには、グーグルやヤフーなどの検索サイトでより上位に自社のホームページを表示させる必要があるのです。
何故なら自社のサイトが、検索サイトの2ページ目とか3ページ目に表示されるとユーザーが見てくれないからです。
そこでSEO対策が必要になるのです。
ただしSEO対策をする上において、まずは検索エンジンの仕組みを知ることから始めないとどのような対策をしたらよいのか?さえ分かりません。
そこでグーグルやヤフーの検索エンジンですが、「クローラー」と呼ばれるコンピュータープログラムを使って各ホームページの内容を読み取ったり情報収集を行っているのです。
その後さらに書かれているコンテンツの内容や使われているキーワードをもとに、インデックス化を行います。
最終的な検索順位は、検索エンジン内にある「アルゴリズム」と呼ばれる独自の計算式によって順位が決まります。
要するに、「クローラー」➡「インデックス化」➡「アルゴリズム」といった工程を経ることで、検索順位が決まるということです。
こうした検索順位が決定する工程を詳しく分析することが、SEO対策においては重要なのです。
またヤフーはグーグルの検索エンジンを利用しているので、ヤフーもグーグルも基本的には検索順位は同一になっているという点も見逃してはいけません。
その代わりヤフーには、「ヤフー知恵袋」という独自のサイトがあります。
ですのでヤフーの場合、このヤフー知恵袋に関連するコンテンツが優先的に上位表示されるというイレギュラーなケースもあります。
ブラックハットSEO とは?
グーグルの検索エンジンの仕組みについては、すでに申し上げた通りです。
そのため集客をする上で、SEO対策というのはなくてはならない作業となってくるのです。
そこでそうしたSEO対策には、ホワイトハットSEOとブラックハットSEOというのがあります。
ただしホワイトハットSEOよりもブラックハットSEOのほうが歴史が古いというか、誰もがSEO対策をする上でブラックハットSEOを真っ先に始めました。
それでまずはブラックハットSEOについてですが、一言で言い表すならばアルゴリズムの裏を読んだ小手先のテクニックを駆使したSEO対策だといえるでしょうね。
例えば検索エンジンの上位に表示させるためには、ユーザーに好まれるキーワードを多用したコンテンツにする。
あるいは上位に表示されているサイトと似たようなコンテンツサイト・コピーコンテンツにする。
さらには被リンクを大量に買い込んで、サイト内に盛り込むといったテクニックなどが挙げられます。
とりわけ被リンクを大量にサイト内に盛り込むというテクニックは、ブラックハットSEOの定番ともいえるテクニックでした。
それではどうして被リンクを大量に盛り込むと、検索エンジンが上位に表示してくれるのでしょうか?
それはアルゴリズム自体がコンピュータープログラムなので、ユーザーにとって役に立つサイトや面白いページというのをうまく見分けられないという面があるからです。
そのため例え話や付録に相当する被リンクがあると、盛り沢山のサイトという高評価をしてくれるので、結果的には上位に表示されるようになるのです。
こうした小手先のテクニックによって、ユーザーに好まれるサイト、人気の高いサイトと見せかけるSEO対策、これが、すなわちブラックハットSEOということになります。
おまけに2000年代には、こうしたブラックハットSEOによって検索エンジンの上位を占めた低コンテンツなサイトが乱立しました。
しかしながらその後、グーグルでは「ペンギンアップデートとパンダアップデート」によってブラックハットSEOを大々的に取り締まるようになりました。
ちなみにグーグルが行ったブラックハットSEO対策の「ペンギンアップデート」とは、大量の被リンクを取り締まるアルゴリズムになります。
一方「パンダアップデート」は、ユーザーにとって価値のない低コンテンツなサイトや他のサイトに似通ったコピーサイトを取り締まるアルゴリズムになります。
ですので今日では、ブラックハットSEOの大半がペナルティーを受けて、検索結果の圏外へとはねられてしまいます。
そういう意味では、今日ブラックハットSEOを行うメリットはほとんどないといえるでしょうね。
ホワイトハットSEO とは?
ブラックハットSEOは、すでに申し上げたようにグーグルのアルゴリズムを逆手にとった小手先のSEO対策でした。
一方ホワイトハットSEOとは、検索ユーザーの検索意図にマッチしたキーワードやコンテンツ作りをするといったSEO対策をいいます。
もちろんそれだけではありません。
グーグル側の検索エンジンのガイドラインにも沿ったサイト作りをする必要があります。
ホワイトハットSEO の進め方
ブラックハットSEOでは、もはや検索エンジンの上位に表示させることができないどころか、グーグルから「出禁」を食らう恐れすらあります。
そうしたことからも今日のSEO対策では、ホワイトハットSEOが主流となってきています。
ここでは、そんな今日の主流ともいえるホワイトハットSEOの具体的な進め方についてご紹介します。
コンテンツSEO
ホワイトハットSEOの中でも、その基本は「コンテンツSEO」による集客です。
それでは、この「コンテンツSEO」とは何ぞや?ですが、検索ユーザーが欲している情報をコンテンツ内容としたサイト作り。
あるいは、そうした有益なコンテンツを増やして集客を目指すといったマーケティング戦略をいいます。
しかもグーグル側がブラックハットSEOを締め出した結果、良質なコンテンツを上位に表示させる検索エンジンへと変わりました。
つまりは、真面目で良質なコンテンツ作りが正当な評価を受けるような時代に変わったということです。
ただし被リンクを貼るだけで上位表示されたブラックハットSEOとは違って、良質なコンテンツを生み出す必要があるので労力や時間がより多くかかってしまいます。
マーケティング戦略との兼ね合いについて
ブラックハットSEOからホワイトハットSEOへとSEO対策の基本施策を変える必要があります。
しかもすでにご紹介したように、ホワイトハットSEOの基本は良質なコンテンツをユーザーに提供するといったコンテンツSEOが主流となります。
ただし多くの企業がしのぎを削るWEBマーケティング市場においては、それだけで集客や売り上げ増は到底望めません。
とりわけWEBマーケティング戦略では、従来からの新聞や雑誌などの広告以上に、自社が運営するWEBサイトやブログ、さらにはフェイスブックやツイッターなどのSNSによる集客も視野に入れていく必要があります。
また、コンテンツSEOの基本ともいえるユーザーが欲する情報やコンテンツを提供することで、集客を図るという点も見逃してはいけません。
そして単なる商品やサービスの売り込みに固執することなく、ユーザーが為になると感じてもらえるコンテンツをより多く配信していくということも基本中の基本です。
さらには潜在顧客との接点を確保することで、自社の商品やサービスを知ってもらうという考え方を重視するということも大切です。
まとめ
ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い、さらにはホワイトハットSEOが今日のSEO対策の主流になってきているという点などもご紹介しました。
またWEBマーケティング戦略においては、良質なコンテンツをユーザーに提供するということと同時に、自社の目線でなくユーザー目線で商品やサービスの開発や研究を進めていくことも大切だといえるでしょうね。
そうすることで、潜在顧客との接点を確保しやすくなるのではないでしょうか。