オンラインで英会話教室ってできるの?

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コロナ渦による外出自粛令は解除されましたが、外出が心配な状況は現在も続いています。
英会話教室では生徒の休会が続いたり、新規入会が滞っているところもあるのではないでしょうか。その反面、zoomなどのオンラインツールを活用して英会話教室の運営を始める人もいるようです。こちらでは、「オンラインで英会話教室を運営することができるのか」というテーマについて、深く掘り下げています。

コロナ渦における英会話教室の現状

コロナの影響で、大きなダメージを受けた英会話教室は多いです。
現在の英会話教室の現状を探ってみました。

3密を避けるために通常運用できず

英会話教室は、クラスによっては3密となりますので、これまでの運用をかなり変えて講座を行っているところがほとんどです。
消毒はもちろんのこと、生徒間にアクリル板で仕切りをして感染を予防したり、比較的人数の多かったクラスも少人数制にして3密を避けるなど、さまざまな対策をとっています。
しかし、その分収益が減ってしまった英会話教室も多いです。

貧困寸前の非正規雇用の講師も

外出自粛令が発令されていた期間は休講となったため、講師の収入が激減しました。
英会話教室は非正規雇用の講師が多いため、給与保証がなされる貧困寸前まで陥った講師もいたようです。
自粛解除後は少しずつ講座が再開されているものの、やはりこれまでと同じ収入は得られていないという講師が多い様子。

英会話を学びたいと思う人は増えている

では、英会話教室の需要はなくなってしまったのでしょうか?
実はその逆で、コロナ渦の後に英会話を学びたいと考えている人は増えています。

あるインターネット調査によると、2020年の夏に英会話を学びたいと考えている人はなんと60%以上という結果が出たそうです。
コロナの影響で旅行やレジャーを控えるという人が多く、自宅にいる時間が増えるのでその間に何かを学びたいと考えたようですね。
コロナで売上が激減した英会話教室が多い反面、英会話教室の需要は上がってきていることがわかります。

参考:https://www.zenken.co.jp/news/2796

オンラインの英会話教室は十分開業可能

英会話教室の需要が上がっているけれど、外出が難しいならオンラインで受講できる英会話教室を展開すればよいという考えが浮かびます。
オンラインの英会話教室を開業することは十分可能です。

オンラインとオフライン両方利用できるのが理想

先に紹介したインターネット調査では、オンラインとオフラインどちらの英会話教室を希望するかというアンケートも行われました。
すると、オンラインが望ましいという結果が多い反面、対面式のオフラインの英会話教室が望ましいという人も多かったのです。
オンラインにおいてはやはりコロナの感染が心配という回答が目立ちます。
オフラインを希望する人は、このところの外出自粛でコロナ疲れしている人や、コロナで人とのつながりが大切であることを実感し、対面での授業を希望している様子。
アンケート結果を省みると、オンラインとオフラインどちらかに特化するのではなく、両方のレッスンができる英会話教室が理想なのかもしれません。

実はオンライン英会話教室は以前からあった?

オンラインの英会話教室はコロナ渦で注目されたイメージが強いですが、簡単な形であればかなり前から活用されています。
当時は主にSkypeというメッセンジャーツールを使い、テレビ電話のような形でレッスンを行っていました。
大手のオンライン英会話教室というよりも、英会話レッスンができるレベルの人が個人で生徒を募ってレッスンをするケースが多かったようですが、こうしたことからも十分オンラインの英会話教室を開業することは可能だといえます。

オンラインでレッスンを提供している英会話教室

・ECCオンラインレッスン
https://online.ecc.co.jp/

・レアジョブ英会話
https://www.rarejob.com/

オンライン英会話教室のメリット

立地が関係ないので生徒が集まりやすい

対面式の英会話教室だと、駅チカでないと生徒が集まりにくいなどの問題がありますが、オンラインであれば場所を気にすることなく開業できます。

気軽にレッスンを受けられる

対面式の英会話教室では、レッスンを受けるために身だしなみを整えるなどして出かけるので、行くまでに手間がかかって気分が乗らない…という人もいるようです。
しかしオンラインであれば最低限の身だしなみでレッスンを受けられるので、レッスンまでのステップが短くて済みます。

講師の交通費が不要などさまざまな経費削減につながる

オンラインの英会話教室のみを運用するのであれば、さまざまな面で大きな経費削減につながります。
まず講師の交通費が不要ですし、教室の家賃もかかりません。
オンラインでレッスンをするためのシステム利用料などは必要ですが、テナントを借りて教室を運用するよりもはるかに少額です。

オンライン英会話教室のデメリット

環境によっては十分なレッスンが受けられない可能性がある

音声機能が低い、インターネット回線が不安定などといった場合に、発音がしっかり聞き取れず十分なレッスンを受けられない可能性があります。
通信環境はレッスンの充実度に大きく左右するでしょう。

競合が多く集客が難しい場合がある

地域密着型の英会話教室であれば、近隣の人が入会してくれることが期待できます。
しかし立地などが一切関係しないオンラインの英会話教室の場合、同業他社との競合が激しくなるかもしれません。

オンライン英会話教室の開業方法

オンラインの英会話教室は、すでに対面式の英会話教室を運用しているか、英会話教室自体の開業が初めてかによって、必要なことが大きく変わってきます。
ここでは、ある程度英会話教室を運用するノウハウがある前提で簡単に開業方法について解説します。

オンラインシステムを導入する

オンラインシステムには、先に紹介したSkypeや、最近ではzoomなども活用されています。
マンツーマンの場合はSkypeのテレビ電話でも十分レッスンができますが、複数人でレッスンを行う場合はzoomのほうが便利です。
こうしたオンラインシステムは、多くがパソコンだけでなくスマホでも利用できますので、自宅にいなくてもレッスンを受けられるという点もメリットだといえます。

レッスン内容を決め、開業届を出す

すでにオフラインで英会話教室を展開している場合は、そのカリキュラムをオンライン用にカスタマイズすることでスムーズにオンラインレッスンに入れると思います。
英会話教室自体が初めてという場合は、独自のレッスンプログラムを考案する必要があるでしょう。
そして税務署に開業届を出します。
開業届を出して青色申告を行うと、税金の控除がありますので、ぜひ手続きすることをおすすめします。

オンライン英会話教室の集客方法は?

オンライン英会話教室の集客にはさまざまな方法がありますが、有料もしくは無料のPRサイトで告知をしたり、SNSで広告を打つ、ブログを作ってPRするなどといった方法が代表的です。
ブログや無料のPRサイトは費用がかかりませんが、Web広告は費用がかかりますので、予算や運用方針などに合わせて検討してください。

まずは無料のツールで試してみるのもひとつの方法

zoomやSkypeは無料で利用できますが、拡張機能を使う場合は有料です。
例えばzoomの有料版だと相手側の音声が入らないようにこちらからミュートにできるなどの機能が使えるようになります。
しかし、まずは無料のオンラインシステムを使ってみて、必要に応じて有料版に切り替えることで、より小さいリスクでオンラインの英会話教室を開業できます。
まずは運用が可能かどうか、無料サービスで試用運用をしてみてはいかがでしょう。